企業の動き【2017年2月】

化粧品用途の超薄型パッケージ ◆日写

日本写真印刷(京都市中京区)は、化粧品用途に最適化した溶解性マイクロニードルの超薄型パッケージを開発した。新製品は、ニードル部の露出を製品ごと、保護ケースで覆う従来のパッケージ形態とは異なり、保護機能を果たすプレートとニードル部が密着・一体化している。この形態により、パッケージの超薄型化が実現し、製品1つあたりのかさを縮小した。また、使用時の煩雑さも飛躍的に改善した。

動画ソリューションを発売 ◆日写コミュ

日本写真印刷コミュニケーションズ(京都市中京区)は、独自の動画ソリューション「OneDouga」(ワンドウガ)の新サービスとして、2018年卒の学生採用を支援するパッケージ動画ソリューション「OneDouga新卒2018」を発売した。同ソリューションは、採用媒体等で獲得した学生データを用い、学生のスマートフォンにオリジナルの動画メッセージで訴求することができる全く新しい採用活動支援ソリューション。企業の採用管理システムに登録してある学生データを活用でき、企業がターゲットとしている学生に向けて、一人ひとり異なるメッセージの動画(パーソナライズド動画)を配信することが可能。全国の学生へ動画でダイレクトに自社の魅力を伝えることができる。

紺碧障壁画の複製を展示 ◆DNP

大日本印刷は、丸善京都本店に併設しているMARUZEN caféで、浄土宗総本山知恩院の大方丈にある狩野尚信の金碧障壁画『仙人図』4面の高精細複製「伝匠美」の展示を、昨年12月から開始している。それに伴い、1月27日に、同カフェで「京都文化遺産講座」を開催した。講座では、浄土宗総本山知恩院執事の鶴野重雄 氏の講演と、高精細映像作品『浄土宗総本山知恩院』を放映した。DNPでは、高精細複製「伝匠美」の展示と、「文化遺産の保存と継承」を目的として収録した高精細映像作品の公開上映、文化遺産所有者・伝統文化や美術工芸等に携わる有識者による講演などにより、次世代へ継承する文化遺産について共に考える「京都文化遺産講座」を実施していく。

カレンダー展で審査員特別賞 ◆みさとみらい21

第68回全国カレンダー展で、みさとみらい21(東京都台東区)の「鳥獣戯画巻(甲巻)長尺暦2017年 国宝 平安時代 高山寺蔵」が、審査員特別賞奥村靫正賞を受賞した。表彰式が1月16日、東京のゲートシティ大崎で開催された。長尺印刷技術を利用したカレンダーで、長巻物調の作品。

エフテックコーポを買収 ◆共同印刷

共同印刷は1月27日、株式会社エフテックコーポレーション(愛知県名古屋市)の発行済株式全数を取得した。これにより同社は共同印刷株式会社の子会社となり、商号を「共同エフテック株式会社」と変更する。共同エフテックは、共同印刷の子会社である共同印刷西日本と長年協業関係にあり、主にカード申込書データの受付から申し込み情報入力、ICカードや磁気カードの発行および発送までを担うBPO業務を行っている。

共同NPIパッケージを設立 ◆共同印刷、日本製紙

共同印刷と日本製紙は、1月27日、2016年9月28日に締結した合弁契約書に基づき、「共同NPIパッケージ株式会社」を設立した。
共同NPIは共同印刷の守谷第一工場(茨城県守谷市)の敷地内に設立し、同工場で製造しているラップカートンなどの紙器製品と、日本製紙グループの草加紙パックが製造している、日本製紙クレシアの東京工場向けティシューカートンの製造を引き継ぐ。

DMのネット通販に新サービス ◆不二印刷

不二印刷(大阪市北区)は、インターネットから簡単に素早くハガキDMが注文できるWebサービス「DMステーション」のサービスを拡充した。これまで100~1,000通のハガキDM印刷~発送が主力だったが、100~5万通までの価格を明示し『印刷+宛名印字+発送』だけでなく『印刷のみ』の注文もスムーズできるようにする。3月1日からは新たに圧着タイプのハガキDMをサービス追加予定。また、紙DMによるマーケティングに有効なデザインテンプレートを事前に用意することで、発送までのスピード対応が可能となるWebサービス(要ユーザー登録)を近日リリースする。

のぼりの通販でキャンペーン ◆シザースコーポレーション

シザースコーポレーション(埼玉県戸田市)が運営するのぼりのショッピングサイト『のぼりマーケット』は2月28日まで、ロット割引を期間限定で実施している。同サイトは2010年11月に運営を開始したのぼり専門のショッピングサイト。キャンペーンではロット価格を全面的に割引く。例えば1枚単価通常価格875円のところ、680円で提供する。https://www.nobori-market.net/

関西地区に初出店 ◆帆風

帆風(東京都新宿区)は2月1日、大阪・淀屋橋にプリントショップ『バンフーメディアステーション(VMS)』をオープンした。関西地区初めての出店となる。同社は創業38年目を迎える印刷会社で、東京の中心に2,100坪・24時間フル稼働の印刷工場、都内13ヵ所にプリントショップを構える。オープンするVMS淀屋橋店は、市営地下鉄 淀屋橋駅から徒歩5分。採光に適したガラス面にカウンターを設置し、印刷通販サイト『バンフーオンラインショップ』の商材サンプルも複数展示している。大阪府大阪市中央区高麗橋2丁目5-13 アカシヤビル1階

CC 2017の割合高く ◆吉田印刷所

吉田印刷所(新潟県五泉市)は、印刷業界・デザイナー向けに行った「Adobeのデザイン用アプリで使用しているバージョン」のユーザーアンケートの結果を公開した。アンケート結果から、メインで使用するバージョンはIllustrator・InDesign・Photoshopの最新版であるCC 2017の割合が非常に高い結果になった。他のバージョンでは、CS6をメインとして使用しているユーザーが依然多く、Creative Cloud(以下CC)の使用状況の結果や自由回答の内容から見ても、CCは導入しているが、データを渡す相手の関係でCS6をメインで使用しているユーザーが存在していることが見える。

社会福祉協会にカレンダー寄贈 ◆くまがい印刷

くまがい印刷(秋田県秋田市)は昨年末、秋田市社会福祉協議会に2017年版の卓上カレンダーおよび壁掛けカレンダー約2,500部を寄贈した。12月20日に秋田市の老人福祉センターで行われた贈呈式では同社の熊谷健司専務が秋田市社会福祉協議会の野口良孝会長にカレンダーを手渡した。野口会長からはくまがい印刷に感謝状が贈られた。同社は社会貢献活動の一環として、2006年からカレンダーの寄贈を行っている。カレンダーは老人福祉センターの利用者や市内の福祉施設、高齢者宅に配られた。

インクジェット事業部設立 ◆富士フイルム

富士フイルムは、インクジェット技術で世の中の多様なニーズに応え、事業のさらなる拡大を図るため、「インクジェット事業部」を新たに設立した。今回、新たにインクジェット事業部を設立したことで「ヘッド」「インク」「画像処理」、全てを自社グループ内で一貫して開発できる強みを活かしながら、さらなる経営資源の集中を行う。また、商業印刷のみならず、今後の成長が見込まれる産業用途や3Dプリンティング等の新規分野における新たなビジネスを創出し、平成33年度に同事業で1,000億円の売上拡大を目指す。

ON PRESSが創刊200号 ◆KOMORI

小森コーポレーションの小森ニュース『ON PRESS』が昨年12月に創刊200号を達成した。1969年の創刊以来、約半世紀にわたり、ユーザーのビジネスに役立つ最新の情報を提供してきた。ユーザー事例は延べ350社以上に及び、情報発信だけでなく、ユーザー同士を結び付けるコミュニケーション誌としての役割も担ってきた。創刊200号は巻頭に、ユーザー会の小森会の浅野健会長をはじめ、小森会代表世話人からの祝いの言葉も寄せられている。

複合機連携クラウドを推進 ◆リコー

リコーは、クラウドに対応したソリューションのニーズの高まりを受け、開発パートナーと協業し、複合機連携クラウドソリューションの展開を加速する。これまでもサイオステクノロジー、きりんやBoxをはじめとした数多くのパートナーと連携してきたが、今回新たに、コンカーと連携し、経費精算・管理を効率化する複合機連携クラウドソリューションを2月から提供する。今後、提供するクラウドパートナーソリューションを順次拡大していく。

カナダのMIS企業を買収 ◆リコー

リコーはこのほど、プロダクションプリンティング市場向けのプリントMIS(経営情報システム)ベンダー大手のアヴァンティコンピューターシステムズ社(カナダトロント、CEO:Patrick Bolan)を買収した。今回の買収により、プロダクションプリンティング市場の顧客に対し、生産ワークフローにおける提供価値の拡大を図り、経営効率・生産性向上の支援をグローバルに展開する。

カレンダー展で銀賞 ◆リコー

リコーは、「第68回全国カレンダー展」で、第1部門(企業カレンダー)で審査員特別賞ならびに銀賞を、第2部門(販促カレンダー)で奨励賞をそれぞれ受賞した。銀賞の受賞は2年連続となる。全国カレンダー展は1950年に始まり、一般企業、出版社、印刷会社、プリプレス会社、企画制作会社、デザインハウスが作成するカレンダーの中から、印刷技術や企画・デザイン力、機能性や実用性に優れた作品を厳選し公開することにより、文化向上に寄与することを目的としている。受賞したカレンダー、「Japan Spirits 2017 -匠-」(審査員特別賞、銀賞)と「Japan Spirits 2017 -文様-」(奨励賞)は、いずれもリコーのカラープロダクションプリンター「RICOH Pro C7110S」で印刷したもの。同機は、従来の4色のトナー(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)に、5色目のトナーとして、ホワイト、クリア、ネオンイエローのいずれかを加えて印刷することが可能となっている。

体験型ショールームCEC開設 ◆キヤノン

キヤノンは、今年4月、大型商業印刷展示施設「カスタマーエクスペリエンスセンターTOKYO(CEC TOKYO)」を、東京都大田区下丸子の本社にグランドオープンする。それに先立ち、1月12日、内覧会が開催された。内覧会ではキヤノンプロダクションプリンティングシステムズの峯松憲二社長が挨拶し、CEC TOKYOについて解説した。見学会も行われ、設置している設備内容や実体験できるサービスが紹介された。CEC TOKYOにはインクジェット連帳システムOcé ImageStream 2400、Océ ColorStream 6000Chroma、Océ MonoStream 500のほか、電子写真方式Océ VarioStream 4000S/7000S、imagePRESS C10000VPのキヤノンが提供する各種出力機だけでなく、ホリゾンのSmart Binding Systemなども完備。実際の印刷会社で受注する印刷・製本工程にいたる生産ワークフローをデモンストレーションすることが可能となっている。

海上保安庁が高速LFPを導入 ◆日本HP

日本HPは、海上保安庁が、日々変化する海洋における船舶の安全を守るための海図製作用として、世界最速の大判カラー・モノクロプリンター『HP PageWide XL 8000 Printer』を採用した。海上保安庁の海洋情報部では、約2,000種類の海図を発行し、毎年約70種類の改訂版の作成や、港の施設や水深の変化情報をもとに毎週発行される補正図なども含めた大量の海図を短時間に提供することが求められている。水性顔料インクジェットプリンターの「HP PageWide XL 8000 Printer」は、カラーおよびモノクロともに1分間でA1サイズを最大30枚、A0サイズでも最大18枚を印刷する。

成長分野にグラフィック ◆日本HP

日本HPは1月13日、事業説明会を開き、パーソナルシステムズ事業とグラフィックソリューション事業の状況を報告した。同社の岡隆史社長は2015年8月の分社化以降、"Keep Reinventing"(革新のその先へ)の理念を説明した上で、HPが「モノづくり企業」であることを示すとともに、日本の顧客に最適化した製品の提供を強調。2017年はコア事業としてパソコンとオフィスプリンタ、成長事業としてデジタル印刷機のIndigoやラテックス大判プリンタ、インクジェット輪転機、将来事業として3Dスキャナやプリンタを挙げた。とくにグラフィック系の事業については「3年先を見据えた時に最も伸びる分野」(岡社長)に位置付けた。

イノベーションデイズに出展 ◆ミューラー・マルティニ

2月20日から4日間、スイス・ルチェルンで開催されるフンケラー社主催の「イノベーションデイズ」でミューラー・マルティニは、「フィニッシング4.0」構想に基づく、デジタル印刷書籍や雑誌用製本システムのエントリーレベル機をコンパクトなソリューションとして出展する。バレオ全自動無線綴じ機は世界初公開のフンケラー製ロールツウスタックラインがミューラー・マルティニの「コネックス」ワークフローシステムによって統合され、一冊からのソフトカバー製本のデジタルインラインシステムとして実演される。

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