世界でクリエイティブな国と都市は日本と東京

クリエイティブに対して世界と日本では意識に格差

アドビシステムズは、世界5カ国(米国、英国、ドイツ、フランス、日本)におけるクリエイティビティに関する意識調査「State of Create:2016」を行った。それによると、日本と東京は、世界で最もクリエイティブな国と都市として認識されているが、自らはクリエイティブではないという認識が多いことが明らかとなった。このことから、世界が日本に対して抱くクリエイティビティに関する認識と、日本人が自らに対して抱くクリエイティビティに関する認識に大きな差があることも分った。
調査では、クリエイティブな国として「日本」を挙げた回答者は34%で最も多く、2位は28%の「米国」だった。都市別では1位が「東京」(26%)で、第2位は「ニューヨーク」だった。しかし、自らをクリエイティブであると認識している回答者については、日本は13%で最も低い結果となった。
また回答者の83%は、クリエイティビティに積極的に投資を行う企業がイノベーションを生み出し、顧客満足をより向上させ(同80%)、競争力を持ち(同79%)、より優れた顧客体験を提供し(同78%)、経済的に成功を収めている(同73%)と認識している。さらに、クリエイティビティに投資をすることで従業員の生産性を向上させ(同78%)、従業員の幸福度を高める(同76%)と考えていることも明らかとなった。
このようにクリエイティブな考え方に対する要求が高まってはいるものの、77%の人々は職場においてクリエイティビティよりも生産性が求められていると回答している。
その一方、職場においてクリエイティブに考えることが求められているという回答も56%あったが、日本においては31%であり、他国と比べてクリエイティブに対する職場のニーズが低い傾向にあることも判明した。

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