業界の動き【2016年12月】
今野氏、柳氏らが叙勲 ◆秋の叙勲・褒章
平成28年秋の叙勲・褒章受章者がこのほど発表された。印刷業界関連からは、今野敦之氏(宮城県印刷工業組合最高顧問・理事、ユーメディア会長)、吉田弘氏(全日本スクリーン・デジタル印刷協同組合連合会相談役、吉田製作所会長)が「旭日小綬章」を、柳正保氏(元鹿児島県印刷工業組合理事長、渕上印刷会長)が「旭日双光章」を、吉川正悟氏(全日本洋紙板紙卸商業組合理事長、吉川紙商事社長)が「藍綬褒章」を受章した。
技能五輪代表候補に早瀬さん ◆日印産連
日本印刷産業連合会は、来年10月にアラブ首長国連邦・アブダビで開催される第44回技能五輪国際大会「印刷職種」に出場する日本代表候補として、亜細亜印刷(長野県・藤森英夫社長)の早瀬真夏さんを選出したことを発表した。技能五輪国際大会は、国際的に技能を競うことで、参加国の職業訓練の振興及び技能水準の向上を図ると共に、青年技能労働者(満22歳以下)の国際交流と親善を目的としている。現在は原則2年毎に開催しており、印刷技能を競う「印刷職種」は、第39回静岡大会から正式競技種目となり、同大会以降、日本は参加。今回で6回目となる。
販促物にも補助金 ◆第2次補正予算
平成28年度第2次補正予算「小規模事業者持続化補助金〈一般型〉」の公募が11月4日に始まった。販促物関連の発注費用に対象になる。例えば、ウェブサイト作成や更新、チラシ・DM・カタログの外注や発送、新聞・雑誌・インターネット広告、看板作成・設置、試供品、販促品(例:商品・サービスの宣伝広告が掲載されたポケットティッシュ等)。補助上限額は75万円以上の補助対象事業に50万円、75万円未満の場合、その3分の2の補助となる。ただし、①従業員の賃金を引き上げる取り組み、②雇用を増加させる経営計画に基づく取り組み、③買物弱者対策に取り組む事業、④海外展開に取り組む事業については補助上限額が100万円となる。また、複数の小規模事業者が連携して取り組む共同事業の場合の補助上限額は500万円となる。
アドビCCライセンス募集 ◆全印工連
全日本印刷工業組合連合会は、組合員向けに特別価格でアドビシステムズの「Adobe CreativeCloud(CC)」を提供する「特別ライセンスプログラム"CC"の参加者を随時募集している。2010年からスタートした「特別ライセ ンスプログラム」も今回で7回目を迎えた。これまでに約550社、5,600本が利用されている。同プログラムでは全印工連オリジナルプランを用意している。常に最新バージョンに対応できる一方で、CS6以下のバージョンの使用許諾権もついたプランも揃えている。
事業継承・M&Aの支援事業 ◆全印工連
全日本印刷工業組合連合会は事業承継ならびにM&Aに関するセミナーや、コンサルティング支援サービスをスタートする。11月17日、東京都千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で開催した第3回理事会で、経営革新マーケティング委員会が発表した。事業承継・M&Aセミナーは①印刷業界における事業承継の全体像を知る、②親族内承継かM&Aか、③M&Aの進め方と成功のポイント、④事例見当から見える今後の業界の方向性は?の4つのテーマで構成する。
印刷関連資格士会を発足 ◆埼印工
埼玉県印刷工業組合は11月19日、「埼玉県印刷営業士会」から「埼玉県印刷関連資格士会」に移行する設立総会を開催した。メンバーは印刷営業士、Pマーク、ISO、FSC森林認証、DTPエキスパート、クロスメディアエキス パート、MUD検定、ITパスポートなどの資格を持つ93人の会員で発足した。同会は個人会員、法人会員、賛助会員で構成され、会長に城戸紀夫氏(五光印刷)が就任した。
シールラベルコン受賞者発表 ◆全日シール
全日本シール印刷協同組合連合会の第26回シールラベルコンテストの結果発表ならびに表彰式が11月4日、沖縄県那覇市で開催された第58回年次大会・沖縄大会の式典で行われた。61社113作品の応募作品の中から、経済産業大臣賞に丸信(九州協組)の作品が選ばれた。
事業継承・M&Aセミナー開催 ◆東印工組
東京都印刷工業組合は11月1日、東京都中央区の日本印刷会館で、『印刷業界のための事業承継・M&A戦略セミナー』を開催した。同セミナーは東印工組が東京都・東京しごと財団から受託した「団体課題別人材力支援事業」の一環として実施。全4回の無料セミナーの第一回目となる。第一回目は、山田ビジネスコンサルティング(株)が「印刷業における事業承継の全体像を知る」をテーマに、事業承継、M&Aの前段となる自社資本の見方、株式について解説。最適な事業承継のタイミングなどを紹介した。また、M&Aについて、売り手と買い手、それぞれの目的やメリット、印刷業界の事例を挙げ、想定パターンからM&Aのポイントを紹介した。