アニメの聖地巡礼で観光誘致

まちづくりの新たなビジネスを模索

大手出版社のKADOKAWA、旅行会社のJTB、日本航空などは9月16日、「一般社団法人アニメツーリズム協会」を設立した。同協会は観光立国・日本の地域活性化を促進する「アニメ聖地」を88ヵ所選定し、組織化することで、観光資源の掘り起こしや訪日観光客のエリア送客の促進を図る。
訪日観光客は2015年に約2,000万人となり、今後さらに増加することが期待されている。政府が新たに設定した目標では2020年に4,000万人、2030年に6,000万人を掲げている。目標達成には訪日観光客を迎えるための観光インフラの整備が必要なことに加え、体験から感動、「モノ」から「コト」へといった観光の質の進化や、新規の開拓、リピーターの獲得が不可欠となっている。
現在、日本のアニメや漫画がクールジャパン・コンテンツとして世界的に注目されており、海外に多くのファンが存在する。こうした世界中のファンがアニメや漫画の舞台、ゆかりの地を「アニメ聖地」と呼び、来日の際に訪問したいというニーズが急激に高まりつつあると同協会は指摘する。その動きをさらに活発化させて地域の活性化を促そうと今回の協会設立に至ったと説明する。
同協会では、#&9312;「アニメ聖地」を88ヵ所選定することでオフィシャル化し、さらに「アニメ聖地」をつなぐ広域周遊観光ルートを官民連携のオールジャパン体制で造成する。#&9313;「アニメ聖地」(地域)と企業、コンテンツホルダーをつなぎ、「アニメ聖地」でのコンテンツを活用したサービスや商品の提供を促進し、同時に地域の受け入れ環境も整備することで、新たな経済効果を創出する。#&9314;「アニメ聖地」を海外・国内のクールジャパン・コンテンツファンへ様々な手段で発信し、観光客とアニメ聖地をつなぎ、新たな送客を促進させることを活動目的に掲げている。

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