大手三社 相次いでBPOセンター開設
成長分野に投資
大手印刷会社がBPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)分野を強化している。大日本印刷(DNP)は「柏データセンター」、凸版印刷は「BPOスクエア朝霞」、共同印刷は「川島ソリューションセンター」を設置し、BPOビジネス市場の拡大に対応する。
大日本印刷の「DNP柏データセンター」はDNPの顧客企業にクラウド環境で提供するホスティングサービスのひとつで、企業の実態に応じてコースを用意している。現在、DNPは電子書店や電子チラシ、フォトブックなどの生活者に向けたICTサービスの開発を進めている。また、スマートフォンを活用したO2O(オンラインオフィス)プラットフォーム、ICカード、ギフトカードやポイントカードの利用管理など、DNPが企業向けに提供しているASP型のBPOサービスとして顧客企業のニーズに沿ったサービスを最新のクラウド環境を提供する。
凸版印刷の「BPOスクエア朝霞」はIoTやウェアラブル端末など先端技術の活用で効率的なBPOソリューションを提供し、従来の5割増となる一日で10万件の業務処理が可能となる。すでに地方自治体が実施する健康増進事業の大型アウトソーシング業務の受託が決定している。また医療・ヘルスケア、環境エネルギー、マイナンバー制度など様々な分野における社会的変化に伴い、アウトソーシング業務のニーズに対応する。
共同印刷の「川島ソリューションセンター」は同社が長年培った豊富なノウハウを持つデータプリント業務を中心に、エンドユーザーとのコミュニケーションで発生する各種業務を一括してアウトソーシングのBPOサービスを提供する。関連領域の返信書類の受付、データ入力、データベース管理、コールセンター業務など)を一括受託する体制を整えている。