PHOTONEXTに2万2,000人超来場

Web受発注や様々な写真商材

フォトグラファーと写真ビジネスの展示会PHOTONEXT2016が6月21日、22日の両日、パシフィコ横浜で開催された。写真家、写真館、写真愛好家ら2万2,000人余りが来場し、最新のフォトビジネスに関心を寄せた。
写真業界もデジタル化で市場構造が大きく変化した。一部チェーン展開の写真館が売上を伸ばしている一方、街の写真館は減少の一途。商材を増やして新しいビジネスに挑戦するプリント店も軒並み厳しい状況が進んでいる。スマホで撮影してプリントしない傾向や個人向け一眼レフデジタルカメラの高機能化なども影響しているだろう。そうした中、フォト商材として市場を伸ばしているのがフォトブック。欧州ほどではないが、着実に成長を遂げ、フォトブック普及協議会によると2014年には市場規模が100億円を突破した。
PHOTONEXTでは写真ビジネス関連の機材やサービスのほか、様々なフォト商材が提案された。フォトブック関連では写真館などに向けて、Web上で受発注ができるシステムのASP提供や、手軽に作成できる製本機などにも注目が集まった。
例えば、ノーリツプレシジョンはパソコン、スマートフォン、タブレットからフォトグッズが注文できるシステム3種を出展した。一つが店頭でのプリント受付機として本店や支店に設置可能なシステム。プロカメラマンが撮影した画像から多彩なフォトグッズが作成可能となるシステム。もう一つが、写真店がフォトブックの編集を内製化できるシステムである。いずれも商材のラインアップ強化を支援する。また、トヨテックでは"飾るアルバム"として写真立てとアルバムを融合させた商材を提案した。
印刷業界とは異なるが、新たな分野へのチャレンジを促すPHOTO NEXTには参考になる点も多い。

イベント情報&業界ニューストップへ