業界の動き【2016年4月】

次期会長候補に菅野氏 ◆東京グラフィックス

東京グラフィックサービス工業会は次期会長候補者として菅野潔氏(興栄社、城東支部)を推薦する。3月15日、東京・小伝馬町のニッケイビルで開催された第5回理事会で、役員選考委員会の谷忠明委員長より会長候補者をはじめ、次期役員が発表され承認された。次期役員候補者は5月17日開催の通常総会で上程される。三役は次の通り。
▽会長:菅野潔氏(城東、興栄社)▽副会長:青木滋氏(新宿、西武写真印刷)、笹岡誠氏(城西、ドゥ・プラン)、野田晃司氏(千代田、ジェーピークリエイト)、田中秀樹氏(城東、フジプリンター)▽専務理事:斎藤成氏(員外、東京グラフィックサービス工業会)

VOC警報器の説明動画を配信 ◆日印産連

日本印刷産業連合会と新コスモス電機は、オフセット印刷工場における有機溶剤等による健康障害防止のため、あらかじめ決められたVOC気中濃度を越えると警報を発する「VOC警報器」XH-981Gの説明用ビデオを制作し、インターネットより配信開始した。説明用ビデオは、オフセット印刷工場での「VOC警報器」の必要性、その使い方、取扱にあたって注意する点等をナレーション付きで、4分50秒に簡潔にまとめている。インターネット経由で簡単にアクセスでき、印刷現場の社員教育・ミーティング等でも活用できるよう工夫されている。

省エネ補助金の公募スタート ◆環境共創イニシアチブ

平成27年度補正予算「中小企業等の省エネ・生産性革命投資促進事業費補助金」の公募がスタートした。申込み締切は4月22日17時必着。予算は442億円。1次公募が約309億円、2次公募が約133億円。補助対象経費の3分の1以内。1事業者あたりの補助金上限は1億円。下限は50万円(中小企業者及び個人事業主の場合は30万円)となる。今回は先着順ではなく、一定期間内に受付した申請を総合的に評価して採択する。補助対象となる設備区分は、高効率照明、高効率空調、産業ヒートポンプ、業務用給湯器、高性能ボイラ、低炭素工業炉、変圧器、冷凍冷蔵庫、FEMS。

販促物に補助金 ◆日本商工会議所

平成27年度補正予算で「小規模事業者持続化補助金」の募集が2月26日から始まった。販促のためのチラシ・ポスター・販促物・商品パッケージの作成費や、集客力を高めるための設備導入などの費用を補助する制度で、補助率は3分の2となる。予算は前年よりも拡大し、100億円規模となった。上限は1件につき50万円だが、複数の事業者が連携した共同事業、海外展開や雇用対策に取り組む事業、移動販売などによる買い物弱者対策に取り組む事業については、補助上限額を引き上げる。販促物の対象はWebサイトなども入る。製造業が20名以下、サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)が5名以下の事業者が対象となる。募集は5月13日まで。

印刷用語集がスマホ対応 ◆日印産連

日本印刷産業連合会はこのほど、Webで無料公開している「印刷用語集」の活用の幅を広げるため、スマートフォン環境での最適表示を可能にした画面を作成した。用語検索はスマホでの利用が急増していることから、今回のスマートフォン対応により、印刷産業の理解促進につなげていく考え。日印産連は、昨年6月に設立30周年記念事業として「Web版印刷用語集」を公開。昨年12月には、経営・CSRカテゴリーを追加して内容の拡大・充実を図ってきた。月あたりの平均訪問者数は1万6,000人、平均閲覧ページ数は約5万ページを超える。このうち、スマホからのアクセスが急増しており、2月は全体の約20%がスマートフォンからのアクセスとなっている。今回作成したスマホ対応画面は、用語解説の情報量をそのままに、スマホに最適化したレイアウトで閲覧可能。スマホでも、「PCサイト」リンクでパソコン版も閲覧できる。

次期会長に清水氏 ◆全印工連関東甲信越静地区協

関東甲信越静地区印刷協議会の平成27年度下期定例会が、3月4日、東京都品川区のハイデルベルグ・ジャパン本社で開催され、全体会議、分科会などを通じて活発な情報交流が行われた。次期関東甲信越静地区協会長候補者に長野工組の清水光朗理事長が選ばれたことを報告。また、平成29年1月から「新DTP技能検定」が実施されることに関連して、全印工連に対し、「全印工連組合支援研修事業としての技能検定学科試験研修の新設について」の要望書を提出した。国の技能検定制度の積極的な取り組みを進める中で、学科試験の受検者合格率を向上するため、試験対策研修が必要となることが予想される。しかし、研修の講師は技能検定委員以外から選出しなければならず、各県工組で人材を確保することが困難になるのではという懸念から試験研修の新設を要望した。

8年ぶりの黒字決算 ◆全印健保

全国印刷工業健康保険組合は、2月23日、全印健保会館で第160回組合会議を開催し、平成28年度事業計画案・予算案を審議した。平成28年度の実質収支は標準報酬月額の上限の改正などにより、13億円を超える8年振りの黒字予算となる。

ビジネスアイデアコン受賞者決定 ◆東京グラフィックス

東京グラフィックサービス工業会の東京グラフィックス・ビジネスアイデアコンテスト2015のファイナリストプレゼン大会ならびに最終審査会が2月24日、東京都中央区のニッケイビルで開かれ、東京都知事賞に西武写真印刷の青木智美氏の「Sumimasenからはじまるおもてなしマップ」が選ばれた。同アイデアは、外国人と日本人とのコミュニケーションを円滑にするツール。

26工場をGP認定 ◆日印産連

日本印刷産業連合会は3月11日開催の第39回グリーンプリンティング認定委員会で、新規3工場と更新23工場、合わせて26工場を認定した。GP認定工場はこれで全354工場になる。また、GP資機材の認定を実施し、4社17製品(洗浄剤9製品、エッチ液6製品、セッター1製品、デジタル印刷機・ファクトリー系1製品)を認定した。登録メーカーは36社、登録認定製品591製品になった。新規GP認定工場:広研印刷早稲田工場、セントラルプロフィックス豊洲工場、富士紙器印刷貼箱工場。

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