業界の動き【2016年3月】
出版市場の縮小続く ◆出版科学研究所
出版科学研究所が発表した「2015年出版物発行・販売概況」によると、2015年の書籍・雑誌を合わせた出版物の推定販売額(取次経由)は、前年比5.3%減の1兆5,220億円と11年連続の減少。減少幅は前年の4.5%減を上回って過去最大となる。販売金額の内訳は、書籍が同1.7%減の7,419億円、雑誌が同8.4%減の7,801億円。雑誌の内訳は、月刊誌が同7.2%減の6,346億円、週刊誌が同13.6%減の1,454億円。推定販売部数は、書籍が同2.8%減の6億2,633万冊、雑誌が同10.5%減の14億7,812万冊となり、雑誌が初めて二桁減少し、15億冊を割り込んだ。特に、月刊誌の同8.7%減に対して、週刊誌が14.6%減と落ち幅が広がっている。
次期副会長候補を発表 ◆東印工組
東京都印刷工業組合の次期理事長候補の臼田真人氏は、平成28年・29年度副理事長・専務理事・常務理事の各候補者推薦を発表した。候補者は5月開催の総代会に上程される。【副理事長候補者】▽滝澤光正氏(新宿支部/滝澤新聞印刷)▽橋本唱市氏(千代田支部/文唱堂印刷)▽木村篤義氏(荒川支部/創文印刷工業)▽黒澤文雄氏(墨田支部/ライオン印刷)【専務理事候補者】▽生井義三氏(本部)【常務理事候補者】▽池田幸寛氏(城南支部/池田印刷)▽福田浩志氏(豊島支部/ウエマツ)▽土屋勝則氏(文京支部/音羽印刷)▽白橋明夫氏(京橋支部/白橋)▽小野綾子氏(江東支部/プライズコミュニケーション)▽三島秀夫氏(江東支部/六三印刷)
学生に印刷産業PR ◆愛印工
愛知県印刷工業組合は、光文堂新春機材展に出展した。昨年の内容を刷新し、「印刷産業への就職を考える君へ!」をテーマに「就活生やこれから就職活動をする学生」を対象にした相談コーナーを設けた。会期中には、多くの学生がブースを訪れ、印刷産業の第一線で働く若手社員や、経営者が就活生や学生の相談に応えた。
感謝の集いに100名超が参加 ◆JPA
日本プリンティングアカデミーは1月27日、同校でJPA感謝会2016を開き、活動を報告すると共に、業界関係者に日頃の感謝を示した。約100名が出席した感謝会で猪股康之学校長が「新生JPAは、後継者の育成を使命としている。まだ次の世代の後継者が成長できる場になっていないかもしれないが、色々なところで成長の手応えを感じている。私たちが話すよりも学生自身の口から語ってもらおうと、プレゼンテーションを用意した」と述べ、学生による2015年度活動報告会が開かれた。
GP工場交流会で7社認定 ◆日印産連
日本印刷産業連合会は1月29日、東京都中央区の日本印刷会館で「第26回GP工場交流会」を開催した。新たにGP認定工場となった7社の認定式を行うと共に、第14回印刷産業環境優良工場表彰で、経済産業大臣賞を受賞した㈱笠間製本印刷の藤田長宏管理部部長と、経済産業省商務情報政策局長賞(小規模事業所部門)を受賞した池田印刷の池田幸寛社長が事例発表を行った。
HOPEのロゴマーク決定 ◆HOPE実行委員会
HOPE実行委員会は、今年から装いを新たに開催する印刷関連の産業展「HOKKAIDO PRINT EXPO」(通称:HOPE)のロゴマークを決定した。1月28日、HOPE実行委員会による厳正な審査が行われ、決定された。採用作品は、プリントハウス(札幌市白石区)の三浦康博氏が応募した北海道のシルエットをオブジェクトで表現した作品で、縦位置と横位置の2パターンあり、用途により使い分けができる。HOPE2016は9月2日、3日の両日、札幌市白石区のアクセスサッポロで開催される。実行委員会は北海道印刷工業組合、北海道グラフィックコミュニケーションズ工業組合、北海道製本工業組合、北海道フォーム印刷工業会、北海道紙器段ボール箱工業組合で構成される。
世界ラベルコンテスト8社入賞 ◆全日シール
全日本シール印刷協同組合連合会は、「第27回世界ラベルコンテスト」で入賞した8社を発表した。入賞したのはタカラ、サトープリンティング、三協タックラベル、フジマーク、シモクニ、精英堂印刷、シーベル産業、サニーシーリング。