横浜をイメージしたフォント「濱明朝」開発
クラウドファンディングで出資者を募集
2001年に創業し、「AXIS Font」や「TP明朝」といった次世代標準を目指したベーシックなフォントを提供している企業のタイププロジェクトは、横浜をイメージして2009年から開発している「濱明朝(濱明朝体)」のクラウドファンディングを発表した。
クラウドファンディングは、インターネットを利用して、不特定多数の人から資金の出資や強力を募ること。クリエイターやベンチャー企業などが、製品・サービスの開発、あるいはアイデアの実現のために利用する仕組みとして活用するケースが増えている。
「濱明朝」は、一つの都市をイメージしたフォントをつくり、そのフォントを活用することで、都市のアイデンティを強化しようという都市フォントプロジェクトのひとつとして開発した書体。取り組みを展開しているタイププロジェクトの鈴木功氏は、クラウドファンディング活用について、「地域の皆様の参加を理想としています。その地域の皆様の共感とともに育っていくということが、都市フォントの目指すところです。フォントの開発段階から皆様に応援していただきたいとクラウドファンディングを選択しました」と語っている。
クラウドファンディング期間は、4月10日までFAAVO横浜で実施している。支援コースは、5,000円から55万5,000まで8種類を用意。支援した人は、目標額達成時に濱明朝ミニセット版と、製品発表時にフルセット版をダウンロードできる。
濱明朝は、キャプション、テキスト、ヘッドライン、ディスプレイの4つのカテゴリーでそれぞれ6ウエイト、計24のファミリーで構成。タイププロジェクトでは、その他に、名古屋の「金シャチフォント」、街区表示用書体として制作した「東京シティフォント」の開発にも取り組んでいる。