2014年度同人誌の市場は3.4%増

全体ではアイドル市場、トイガン市場が牽引

矢野経済研究所は「オタク」市場に関する調査結果2015を発表した。2014年度の「オタク」市場は、アダルトゲームやAV(アダルトビデオ・DVD、ダウンロードコンテンツ含む)等、縮小傾向が続くが市場もその縮小幅は緩やかとなった。また、アイドル市場やトイガン・サバイバルゲーム市場のように、前年度比で二桁増の成長をしている市場もある。2014年度の「オタク」市場全体としては、好調に推移したと報告している。 アイドル市場は前年度比37.4%増の1,186億円、トイガン(エアソフトガン及びモデルガン)・サバイバルゲーム市場は同10.8%増の144億円と前年度比で二桁増加した。
印刷業界にも関連する2014年度の「同人誌市場」規模は、前年比3.4%増の757億円。ダウンロード販売が伸長し、市場を牽引した。一人あたりの年間平均消費金額は27,436円だった。
ちなみに同調査に関連した消費者アンケート調査によると、「自分を『オタク』だと思いますか、もしくは人から『オタク』と言われたことはありますか」という質問に対し、「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されている層は21.1%だった。また、アンケートで、オタクと認識している層のなかで既婚者(過去に結婚有を含む)層は37.9%であった。一方、未婚者(現在及び過去の恋人の有無を問わず)層は62.2%だった。
同人誌の業界では2019年4月から2020年11月の1年8ヵ月間に渡り、東京オリンピックのメディア施設に東京ビッグサイトが使用されることから「コミックマーケット」の会場の問題が発生している。現在、日本展示会協会は署名活動を開始。東京ビッグサイトの全展示会が例年通り開催できること、東京臨海広域防災公園にメディア施設の新設を訴えている。

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