UV硬化インクジェットで3D造形
プリンタ発売に先立ちサービスを開始
ミマキエンジニアリングの連結子会社であるグラフィッククリエーションは、UV硬化インクジェット方式によるフルカラー3Dプリントサービスを開始した。販売は2016年秋予定。
近年、3Dプリンタ市場は2013年からの「3Dプリンタブーム」を経て黎明期から成長期へと移行し、今後も年間30%以上の成長が続くと予想されている。特に産業用途では、最終製品のマスカスタマイズ生産を実現する手段として期待されており、ホビー、記念品などコンシューマ向けのカスタムメイドの需要も拡大している。
ミマキエンジニアリングでは市場が成長期に移行することで、より「美しい色表現」、「精細で美しい造形」要望が高くなると判断。業務用インクジェットプリンタの開発、製造で独自に培ったインク吐出技術、インク技術、色表現を活かし高発色で美しい色表現・高精細で美しい造形を実現する「表現力に差がつくフルカラー3Dプリンタ」を開発している。製品の発売に先立ち、試作機を活用し、市場のニーズを捉え、製品に反映させるためのプリントサービスを開始する。
UV硬化インクによる3D造形では、高発色で鮮やかなフルカラーの表現が得られる。ICCプロファイルによる色管理も可能で、1,000万色以上の再現力を持つ。
石膏型の3D造形に比べ、同社の方式はインクに樹脂が含まれ、UV光で硬化する。これにより石膏型に比べて硬度が高い。加えて正確にインクを着弾させることで、文字、線、写真など微細なテクスチャもシャープなエッジで表現が可能。表面も滑らかになる。クリアインクを使えば有色スケルトンや内部構造の可視化など、『石膏方式』では実現出来ない表現が可能となる。
サービスの価格は未定。