業界の動き【2015年9月】
CSRツースター認証始まる ◆全印工連
全日本印刷工業組合連合会が実施する全印工連CSR認定制度はこのほど、上位認定となるツースターに12社を認定した。平成25年6月にワンスター認定の登録を受けた40社が更新の時期を迎え、うち12社がツースター認定に進み、28社がワンスターを更新した。6月29日に開催されたCSR認定委員会で新たにワンスターに認定された4社を含め、同制度の認定企業はワンスター、ツースター合わせて87社となった。ツースター認定開始に伴い、8月6日、東京・新富町の日本印刷会館で開かれた記者会見で、全印工連の島村博之会長は「全印工連はあらゆる業界に先駆けてCSRの活動を推進している。信頼できる業界、企業であるかを明確にする一つの指針としてCSR認定制度が役立てばと期待する」と述べ、「ツースターはワンスターに比べて、非常に審査内容が難しくなっている。ツースター認定を受けるには自社でCSR報告書を作成できるくらいのレベルに達している必要がある」と高度な評価システムが構築されていることを強調した。
マイナンバーでセミナー ◆東印工組
東京都印刷工業組合の環境・労務委員会とCSR推進専門委員会は7月31日、東京都中央区の日本印刷会館で、「マイナンバー制度の概要とセキュリティ対策~労務管理とセキュリティから解説~」を演題に合同セミナーを開催した。同セミナーは、来年1月から運用が開始されるマイナンバー制度に対し、各事業所が「取得、利用・提供、保管・廃棄、安全管理措置」などの対策が求められることから、制度の理解を深める目的で開かれた。
年賀状デザインコンペ審査会 ◆ジャグラ
一般社団法人日本グラフィックサービス工業会の「ジャグラ2016年申年・年賀状デザインコンテスト」の審査会が7月10日、東京都中央区のニッケイビルで開かれ、452点(前年392点)の応募作品の中から、会長賞をはじめ、100点の入賞作品が選ばれた。会長賞はカラー部門に大船渡印刷(岩手)が、モノクロ部門にニシキプリント(広島)、学生部門に専門学校HAL名古屋(梅田有理さん)が選ばれた。会長賞受賞者は10月9日に開催されるジャグラ全国協議会で表彰される。
インキグリーンマークを制定 ◆印刷インキ工業連合会
印刷インキ工業連合会はこのほど、業界独自の環境マーク制度となる「インキグリーンマーク制度」を制定した。同制度を通じて、インキ業界の環境負荷低減活動を促進する。印刷インキ工業連合会は会員各社に対し、これまで環境に配慮したインキ開発や製品化を積極的に促してきた。結果として、オフセットインキでは、既存の植物油インキマークや、エコマークの該当製品が約95%以上に達する。同制度はオフセットインキ製品が対象。このため、印刷物へのマーク添付はできない。インキ中のバイオマス割合を指標として、環境対応適合を表すランク評価機能を3段階にランク分けしてマークを付与する。環境負荷の低減を目的に化石資源由来の原材料からバイオマスに代替する活動を促す。
14億円余りの赤字決算 ◆全印健保
全国印刷工業健康保険組合は、7月28日、東京都中央区の全印健保会館で開いた第159回組合会議で、平成26年度事業及び収支決算を審議した。その結果、平成26年度決算は、実質収支14億6,201万6,000円の赤字となった。年間平均被保険者数は9万7,183人、対前年比1,308人減少となり、減少傾向のまま推移。平均標準報酬月額は32万1,936円で、同1,465円増となった。平成26年度の保険給付費は総額221億8,504万8,000円で、保険料収入の53.27%を占めているほか、高齢者医療制度への納付金等は196億5,170万1,000円で保険料収入の47.19%を占める。この2つを合わせると保険料収入を上回り、保険料収入だけでは組合事業の運営がまかないきれない状態となっている。
会議録研究所を見学 ◆東グラ・レインボウ
東京グラフィックサービス工業会の女性の会「レインボウ」(菅原寛子会長)は、7月13日、レインボウ会員企業である会議録研究所の埼玉営業所の見学会を開催した。同営業所は、今年4月、埼玉県北本市に竣工したカイケンビル2階のワンフロアに埼玉営業所の業務機能を集約させ、5月から営業を開始している。
フリーペーパーを創刊 ◆マーチング委員会
地域に根差した情報発信を通じて"まちづくり"活動を展開する一般社団法人マーチング委員会(井上雅博理事長)はこのほど、フリーペーパー「絵旅日本 in Japan」を創刊した。「絵旅日本 in Japan」は、日本の美しい景色や地域のグルメ情報、特産物から伝統工芸まで各地の多彩な魅力をテーマに沿って発信する情報発信ツール。創刊号は"祭り"をテーマに制作、各地のレアな情報が満載されている。
マイナビに広告出稿 ◆愛印工
愛知県印刷工業組合は、8月19日から9月18日の1ヶ月間、就職支援情報サイト「マイナビ」のエリアナビ東海トップページに特別企画広告を掲載している。今年5月に制作披露した印刷産業をPRするムービー「お客様と文化を共創するビジネス・コンシェルジュ」をより多くの求職者に見てもらうことが目的。印刷産業の魅力をわかりやすいムービーで閲覧してもらうことで、就職を検討する優秀な人材への認知度を向上するとともに、印刷産業の魅力の正しい理解を促す。愛印工ブランディング委員会が企画し、広告展開した。