ANAがアドビマーケティングクラウドを導入
市場競争への対応で顧客データの有効活用へ
全日本空輸(ANA)は、マーケティング活動のデジタル化を促進し、さらなる業績向上を目的としてアドビのデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」を本格導入した。
ANAでは、航空券の多くを同社のWebサイトで販売し、オンライン上での商品購入体験の改善によってさらなる売上の向上を目指している。今や、国際市場で競合するエアライン各社のデジタルマーケティングへの取り組みが急速に進み、一層高いレベルのマーケティング施策の早期実現が重要な課題となっているという。
今回、マーケティングをさらに強化するために導入したのは、以前から導入していた分析ソリューション「Adobe Analytics」、テストとターゲティングソリューション「Adobe Target」、オーディエンス管理ソリューション「Adobe Audience Manager」、ソーシャルメディア管理ソリューション「Adobe Social」。デジタルマーケティングに必要な機能の網羅性と、予め統合していること、直ぐに活用出来ることが選択理由に挙がっている。
今後は、これまで蓄積してきた消費者行動に関する分析データを活用して、テスト及びパーソナライゼーションが可能となり、ソーシャルからの流入を最終的な航空券購入まで結びつけた包括的な視点で評価できるようになる。また様々なデータソースを統合して訪問者像をより精緻に明らかにできるなど、戦略を素早く実践に移すために必要な要素が整っていたとしている。
ANAマーケティング室の冨満康之氏は、「PDCAサイクルに基づくマーケティングの本格実践のため、デジタルテクノロジーを積極的に活用し、業務プロセスの改革を確実に実現させていきたい」と述べている。