2019年までに124億円市場に成長

医療機関、小売店舗などが牽引

調査会社のインフォトレンズはこのほど、国内市場におけるドキュメントイメージスキャナー市場の予測レポートを発表した。
調査によるとドキュメントイメージスキャナー販売台数は2014年の13.5万台から2019年に23万台に増加。販売金額は2014年の95億円から2019年に124億円に成長すると予測している。
2014年の国内ドキュメントイメージスキャナー市場の販売台数は13.5万台で前年比成長率は20%減。販売金額は95億円で前年比成長率10%減だった。製品セグメント別では、パーソナルセグメント製品が最も減少。ホーム市場は、書籍をスキャンする「自炊」から導入が始まり、2008年から2011年にかけて急速に成長したが、自炊を行う層が限られていたこと、電子書籍のタイトルが充実したことなどから2012年以降は縮小が続いている。自炊市場の縮小は2015~2016年には底を打つ一方、スマートデバイスの普及などによりパーソナル・ワークフローのデジタル化が進み、スマートデバイスのBYOD(Bring Your Own Device:個人所有のデバイスを業務にも利用すること)が進んだことなどから、自宅でビジネスドキュメントをスキャンするなど、オフィス市場とホーム市場の融合が起きている。また、パーソナル、デスクトップセグメントの高速化やモバイル、デスクトップセグメントのWi-Fi対応が進んだことから、業務用途向け販売の増加が期待できる。
インフォトレンズでは医療機関、小売店舗などの業務市場の成長、および前述のようなオフィス市場の成長が牽引すると見ている。これにより2014から2019年までの販売台数のCAGR(年間平均成長率)を11%増と予測している。同調査の詳細は、「2015年国内ドキュメントイメージスキャナー市場動向と予測」にまとめられている。

イベント情報&業界ニューストップへ