企業の動き【2015年5月】

商品パッケージの多言語対応 ◆凸版印刷

凸版印刷は、4月1日からQRコードを活用し、商品パッケージや印刷物の付加価値を上げる多言語対応サービスを開始する。同サービスは、商品概要などを最大15言語に変換して表示できる専用のQRコードを商品パッケージや印刷物に印字することで訪日外国人へ向けた言語サービスと、商品訴求での多言語制作を短納期・低コストで実現する。なお、同サービス開始にあたり、PIJIN社と業務提携し、多言語ソリューション「QR Translator(キューアール・トランスレーター)」を使用した商品パッケージや印刷物の日本国内での代理店契約を締結した。

旧本社ビルをリノベーション ◆プロスト

プロストホールディングスは、文京区小石川の旧本社ビルをリノベーションし「koishikawa:(コイシカワコロン)」として新たに生まれ変わらせた。同社の旧本社ビルにおける複合コンバージョン(用途変更)のコーディネートを担当したのは、既存建築物を付加価値の高い建築物へ用途変更する事業を行っているRバンク。製版・印刷会社として活用してきた同ビルを、保育所、店舗、共同住宅として用途変更させ、地元に根付く複合型施設として再生させた。

グループ会社を合併 ◆朝日精版印刷

ユニバーサルポストグループは4月1日付で、朝日精版印刷を存続会社としてグループ持株会社のユニバーサルポスト、中本総合印刷、エムラスの4社を合併し、商号を「株式会社ユニバーサルポスト」に変更した。これに伴い、フロンティアは新会社の100%子会社となった。[株式会社ユニバーサルポスト]所在地:広島市西区商工センター7-5-52

海外顧客向け内覧会を開催 ◆KOMORI

小森コーポレーションは、3月12日、つくばプラント・KGC(小森グラフィックテクノロジーセンター)で、『KOMORI Packaging Solutions』をテーマにパッケージ内覧会を開催した。内覧会は、パッケージ機を検討する世界15ヵ国96名の顧客が参加。セミナー・工場見学・印刷実演・KGCツアー・講演などを行い、KOMORIの提案する〝パッケージソリューション〟を紹介した。最初のセミナーでは、英語、中国語、韓国語、日本語でセミナールームを分けてパッケージソリューションを解説した後、実演のポイントを説明した。

販売子会社統合が白紙 ◆三菱製紙

三菱製紙は4月1日開催の取締役会で、北越紀州製紙と進めていた販売子会社の経営統合に向けた協議の中止を決定した。この協議については、昨年8月25日に「販売子会社の経営統合(合併)に向けた基本合意書の締結について」を発表以降、今年4月1日を目処に同社子会社の三菱製紙販売と北越紀州製紙の子会社である北越紀州販売との経営統合を実現するための検討を進めてきた。しかし、経営統合における諸条件の合意に至らなかったため、検討及び協議の中止を決議した。なお、販売子会社の経営統合に向けた協議中止に伴う連結業績に与える影響は両社とも軽微だという。

出版流通の構造改革で新会社 ◆DNP、紀伊国屋書店

大日本印刷と紀伊国屋書店は、4月1日付で、出版流通市場の活性化と新しいビジネスモデル創出を目的とした合弁会社「株式会社出版流通イノベーションジャパン」を設立した。新会社は、出版流通市場の課題解決のために発足したもの。設立の背景には、多メディア化による個人の余暇時間の活用方法の変化や、海外通販サイトの登場などにより出版流通市場は縮小。1996年には2.6兆円あった市場が、2014年には1.6兆円に、2020年には、1.3兆円にまで縮小するとみられている。今回、2社がパートナーとなることで、リアル書店とネット書店の両方を保持する両社ならではの新しいビジネスモデルの企画・立案を目指す。

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