東京五輪見据えて駅案内をスムーズに

サインシステム基準改定や指さしマップを刷新

2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、訪日外国人への道案内をスムーズにするための動きが活発化している。
東京メトロはこのほど、駅の案内看板について、利用者や有識者、駅員の意見を取り入れ、試験運用しながらサインシステムの基準を改正した。
改正内容は、外国人向け案内強化のため、駅名に「駅ナンバリング」を併記。出入口総合案内として1枚のパネルに統合した。また、他社境界部を対象に出入口サインを新設する。コンコースでは、エレベーター設備の案内併記、改札口の視認性向上で「白地」に変更、点在していたサインの集約、駅周辺ランドマーク施設を4ヵ国語・ピクト付で追記、手洗い位置の視認性向上で大型化、バリアフリールートを示した案内を新設する。ホームでは、1部駅名標の4ヵ国語表記、駅周辺ランドマーク施設の4ヵ国語・ピクト付表記、駅ナンバリングの大型化、昇降設備のピクト表記、緊急時案内の集約と4ヵ国語表記などを行う。
3月の訪日外国人観光客数は、前年同月比で57.6%増と大幅に増加。政府も2020年までに訪日外国人観光客2,000万人を目標に掲げていることからも、駅構内の利便性向上は喫緊の課題として挙げられる。
東京ステーションシティ運営協議会も訪日旅行者対象にこのほど、「東京駅指さし会話マップ」を発行した。東京駅構内はグランスタや、ノースコート、サウスコート、京葉ストリートなど、ショップが連なり、路線も複雑に絡み合っている。「会話マップ」は増加する訪日外国人に対し、外国語が不得意なスタッフでもコミュニケーションを図れるアイテムとして使用する。種類は英語、韓国語、中国語の3つを用意。ホームページでもダウンロードすることが出来るようになっている。

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