企業の動き【2015年1月】
インクジェット機の影響拡大 ◆インフォトレンズ
インフォトレンズは、11月19日、東京コンファレンスセンター・品川で、「プロダクションデジタル印刷/POD市場コンファレンス 2014」を開催し、市場・技術トレンドを解説した。コンファレンスではインフォトレンズ社グループディレクターのジム・ハミルトン氏らが講演。ハミルトン氏は、GDPについては中国が新興国を牽引していること、デジタル印刷市場に関連して、今後、注目度が高くなる分野について3Dプリンティングによる造形や回路、バイオメディカルのファンクショナルを挙げた。加えて、インクジェットの影響力が増すことを予測。また米国では2012年から2017年にかけてモノクロの出力頁数が年率マイナス5.5%で減り続ける一方、カラーの出力頁数が年率14.0%と劇的に成長することを示した。全世界のデジタル印刷市場については、2012年に約3,100億頁の出力頁数だったのが、2017年には7,200億頁へ倍増すると予測した。
長野北部地震で被害状況を確認 ◆KOMORI
11月22日、長野県北部地震が発生したことに伴い、小森コーポレーションでは、埼玉サービスに拠点をおき、発生翌日の11月23日から25日の間、電話または訪問による災害状況の確認を行った。その結果、11月23日から25日までの確認においては、機械の位置ズレ、水平確認、電気系統の確認等を行った。その結果、3社で、機械の位置ズレが確認されたが、25日までに復旧作業を完了している。
デモセンターをリニューアル ◆日本HP
日本ヒューレット・パッカードは11月13日、報道向けのオープンハウスを開催した。オープンハウスが行われた東京都江東区の本社内デモセンターには、B2判デジタル印刷機「HP Indigo 10000 デジタル印刷機」を設置、印刷会社をはじめブランドオーナーや代理店にHPのデジタル印刷機の新たなソリューションを体験できる場を提供していく。ラベル・軟包装向けの「Indigo 20000デジタル印刷機」が4社に導入されたことも報告されたほか、新製品の「HP Indigo 7800」「Indigo WS6800」も発表。
紙加工の子会社譲渡 ◆三菱製紙
三菱製紙は紙類の印刷加工および紙製品の販売を行うオストリッチダイヤの全株式の譲渡について、ディーソルと基本合意に達した。オストリッチダイヤ社は、昭和33年に設立、インクジェット用紙、フォーム用紙、PPC用紙などの印刷加工および紙製品の販売を手掛け、安定した経営を行ってきたが、リーマンショック以降、売上高の減少傾向から、抜本的な事業構造改革を検討。この中で、同社の事業を取り込み事業領域の拡大を見込むディーソル社と交渉を続けた結果、ディーソル社の下で、新規ビジネスの構築や新たな販路獲得等で事業の成長が見込まれると判断し、最適な譲渡先であると考え、株式譲渡を決定。ディーソル社は株式取得後も、従来通りオストリッチダイヤ社の事業を継続する。
"2020計画"素案まとめる ◆全印工連・産業戦略デザイン室
全日本印刷工業組合連合会の産業戦略デザイン室は、中小印刷産業振興議員連盟の総会で、新産業戦略ビジョン「全印工連2020計画」の素案を発表。現在、平成28年3月の発行を予定に進めている。素案では、官民一体となった環境負荷低減に取り組む「環境コラボレーション2020計画」、地域のまとめ役としての産業クラスター化を推進する「産業クラスター2020計画」、働きやすい業種としての認知とワークライフバランスを実現する「女性活躍推進2020計画」、誰もが社会で活躍できる共同参画を推進する「ダイバーシティ2020計画」、地域の広報担当として既存の技術を活用した「観光プロモーション推進2020計画」を柱に据え、各地におけるCSRの普及を進める。
色クラフト5品の価格改定 ◆リンテック
リンテックは、2月1日出荷分から主力の色クラフト紙5品目と封筒用ケント紙の価格を10%以上引き上げる。主な対象製品は、色クラフト紙の「コニーラップ」「ハーフトーンカラー」「ハーフトーンカラー99」「サイセイカラー」「L封筒用紙R40」、封筒用ケント紙。改定幅は、現行価格より10%以上の引き上げ。実施時期は2015年2月1日出荷分からとなっている。