ヨドバシ・ドット・コムで新刊予約開始
書籍販売は書店に限ったことではない
株式会社翔泳社は、2014年12月から、電気量販店のヨドバシカメラが運営している総合通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」( http://www.yodobashi.com)で、書籍の新刊予約販売を開始した。今回の新刊予約販売の開始に関しては、株式会社ヨドバシカメラと株式会社大阪屋の協力により実現したもの。
翔泳社は、出版やソフトウェア開発等を主業務とする会社で、発刊している内容も、最新テクノロジーやコンピュータ関連、ビジネス関連の教育書などが多い。予約可能な書籍タイトルを12月の発表時点のものから見ていくと、『ポケット百科DX Mac OS X Yosemite 知りたいことがズバッとわかる本』『戦略シミュレーションゲームの作り方』『文系でもわかる電気回路』『会社の経理を全自動化する本 全自動クラウド型会計ソフトfreee(フリー)でお金も手間もかけずにらくらく経理』『みんなの旅ごはん日記』『本当に役立つ「終活」50問50答』など。
今回のヨドバシ・ドット・コム上での先行予約というサービスを始めるにあたって翔泳社では、「ヨドバシ・ドット・コム」の強力な集客力、販売力をベースにした、新刊情報のいち早い提供による事前受注は、書籍増売の大きな切り札になると考えており、「今後も書籍販売のチャンスを増やすべく、皆様方のご協力のもと、新たな事業機会を創出してまいります」と発表している。
今や町の書店は激減し、大型書店が乱立する中、専門書をより適切に効率的に販売するルートはどこにあるのか。出版社や書店が運営するWebサイトでは埋もれてしまう専門書でも、ヨドバシ・ドット・コムのように消費者層のニーズがある程度想定でき、絞り込むことができるEコマースを、販売ツールとして利用することはビジネスの視点として有効だろう。