拡大するコンビニのプレミアム市場
品質や素材の良さという商品の魅力で購入すすむ
最近の消費傾向は、自身のライフスタイルに合わせて購買・消費する傾向になってきているといわれている。そうした中、コンビニエンスストアが展開するプライベートブランドのプレミアムスイーツや、素材や製法にこだわったキリンビバレッジの『別格』シリーズのような商品も登場して、コンビニプレミアム市場は拡大しつつある。フリーマガジン「R25」を発行する株式会社Media Shakers(メディア・シェイカーズ)のM1・F1総研では、コンビニエンスストアで購入できるプレミアム商品市場に注目。コンビニユーザーのプレミアム商品消費に関する意識と実態について調査している。
それによると、コンビニユーザーの3人に2人(67.0%)がコンビニのプレミアム商品消費層で、女性が多い(72.3%)傾向にあるが、特に男性20代が相対的に高い傾向(73.0%)にあるという。購入の動機は、「美味しいものが食べたい」(73.2%)というモチベーションにあり、コンビニで購入できるプレミアム商品消費層は「カラダにいい物を取りたい」(31.3%)が特徴的だという。
"別格だ"と思える商品は「デザート・スイーツ」(73.2%)に次ぎ、「飲料」(39.3%)。女性は「デザート・スイーツ」、男性は「アルコール飲料」を特に支持する傾向にある。「飲料」「弁当」「デザート」「お菓子」など各ジャンルに求めているのは、いずれも「品質の良さ」「素材へのこだわり」「限定品」が上位となり、飲料は「機能性」も重視している傾向が現れている。なかでも「飲料」に求める重視内容の1位は「品質の良さ」で56.8%。次いで「素材へのこだわり」の35.6%。男性20代では「機能性」(37.2%)が高い傾向にある。
コンビニユーザーにも健康志向があり、手軽さは求めていても全てに安さを求めているわけではないことが見えてくる。