コピー機からインクジェットへ
月1万円の新サービスが波紋
エプソンは新開発したプリントエンジンを搭載し、ビジネスインクジェット複合機の貸与、インク、保守サービスが月額1万円からの定額従量料金で利用できる新サービス「エプソンのスマートチャージ」を8月から開始する。
1ヵ月で1,000~5,000枚程度の印刷を行うオフィス向けコピー機の代替を狙うサービス。契約すると、コピー、プリント、スキャン、FAXの機能を備えたA3ノビ対応のカラーインクジェット複合機がエプソンから貸与され、月々の基本使用料金を支払うことで利用できる。複合機本体の購入が不要なため、導入コストがかからず、基本使用料金に一定の印刷枚数、インクなどの消耗品、オンサイト保守サービスまで含めたオールインワンのプランとなっているのが特徴だ。
カラー、モノクロの印刷比率や、機器の給紙容量によって4つのプランから選択できる。いずれも契約年数は5年で、中途解約の場合は解約金(基本使用料金×契約の残月数×0.9)が発生する。最も安価な「スタンダードB」プランは、月額基本使用料金が1万円でモノクロ2,000枚、カラー600枚までの印刷が可能だ。この印刷枚数を超過した場合は1枚あたりモノクロ1.5円、カラー5円の追加料金がかかる。同サービスはインターネット経由で印刷枚数や消耗品の残量情報を取得する「Devise Status System (DSS)」により、エプソンが契約者の機器管理を行う。消耗品の交換時期になると、販売店またはエプソンが交換作業をオンサイトで実施する。定期交換部品は給紙ローラーのみで、同クラスのレーザー複合機をリースした場合と比較してトータルコストは2分の1という。
エプソンは"導入コストが0円"という新サービスを投入することで「高プリントボリュームのレーザー/LED複合機市場」を切り崩す構えだ。