企業の動き【2014年5月】
東海HDを子会社化 ◆KOMORI
小森コーポレーションは3月28日開催の取締役会で、新規事業推進の一環として、東海ホールディングスを子会社化し、プリンテッド・エレクトロニクス(PE)事業の強化を図る。東海ホールディングスは、印刷機器販売の東海商事及び印刷機器の製造を行う東海精機で構成されている。スクリーン印刷機メーカーとして、特にエレクトロニクス業界に力を入れ、大手顧客などから電子部品、携帯電話、ディスプレイ、太陽電池、有機EL等の印刷メディアに対し、企画、開発段階から参画することで、機械販売から製版、インキ等の資材販売までのスクリーン印刷機に関するトータルソリューションを提供してきた。
ウィング折りを効率化 ◆MMJ
ミューラー・マルティニジャパン(MMJ)は3月19日、東京都板橋区の本社で、「ウィング・フォルディング・マシン内覧会」を開催し、ウィング折り仕上げ(雁垂れ表紙)による並製本の付加価値向上を提案した。ウィング折り製本は、並製本の表紙が内側に折り込まれる製本形態で、海外、とくに韓国での生産が増加している。企業ブランドを向上するアニュアルレポートや、地図を掲載する旅行ガイド、高級感を演出するポケットブック・書籍などで利用されており、①高級感がある、②ハードカバー風で廉価、③開き表紙のアピール、④本(表紙)が痛みにくい、⑤広告スペース増加、⑥大判のアピール、⑦開きやすいという利点がある。同社では今後、ウィング・フォルディング・マシンを取り扱う。
低価格の名刺カッターで提携 ◆ウチダテクノ、イトックス
ウチダテクノとイトックスサプライはこのほど、新製品の名刺カッター「MINIKA(ミニカ)」の発売に当たり、販売とメンテナンスで提携した。今後、ミニカのメンテナンスについては、両社で一定の契約を交わし、ユーザー情報のセキュリティに努めながら、イトックスサプライがウチダテクノに委託する。新製品の名刺カッター「ミニカ」は、少量の名刺の内製化を実現。2万9,800円と低価格で提供し、大量給紙用の自動給紙機能などを使わずに、名刺カットを簡略化する。
復興支援フォトコン作品募集中 ◆キヤノンMJ
キヤノンマーケティングジャパンおよびキヤノングループは、2011年より継続的に行ってきた様々な東日本大震災の復興支援活動に加え、3月11日から「復興支援フォトコンテスト」を開催している。募集しているのは「東日本大震災の復興に向けて、被災地での希望・元気をあらわす写真」あるいは「東日本大震災の復興に向けて、被災地に希望・元気を届ける写真」。応募にあたってはタイトルとメッセージも添える。1人、3点まで応募が可能。なお応募1件につき100円が、復興支援活動を行っているピースウイング・ジャパン、日本国際民間協力会の両団体に寄付される。応募期間は5月10日まで。入賞の発表は6月にキヤノンのホームページ上で行われる。なおキヤノンでは、今後も写真やプリントなど本業を生かした復興支援を行っていく。
輸入代理店の新会社 ◆シタラ、いわはし、江東錦精社
北米の印刷関連資材を取扱うグラフィックサービスインターナショナルがこのほど発足した。同社は輸入代理店として北米の印刷関連資材メーカーの中から、厳選した最新の機材を日本国内に提供する。また、日本の高付加価値な製品を厳選し、需要が見込まれる海外の関連企業に発信していく。国内販売に当たっては、設楽印刷機材、いわはし、江東錦精社の3社が取り扱う。取扱い品目は、Kompac Technologies,LLC(ニュージャージー州)のコーティング製品、StraightShooter(ミズーリ州)のデジタル印刷機用封筒給紙装置、ConvertibleSolutions(ミズーリ州)のパノラミックバインディングシステム製品、Formax(ハンプシャ州)のプレッシャシーリング関連製品。
川口に新工場を開設 ◆新晃社
新晃社は業務拡大に伴い、埼玉県川口市弥平に川口新工場を開設した。川口新工場は北区の田端工場と隣接のUV印刷工場を統合し生産設備を集約して効率を高めるとともに成長する印刷通販事業〝ネットDEコム〟を強化する。同社は昭和53年に創業。企画・デザイン、DTP、印刷、製本加工まで一環生産体制を持つ、従業員90人の総合印刷会社。富士フイルム四六全判CTP、菊全判ハイデルベルグ8色両面兼用印刷機、ハイデルベルグ菊全判4色機、リョービA全判LED-UV4色機、リョービB2判6色印刷機+UVニスコーター仕様、ホリゾン中綴製本機、尾﨏中綴製本機、正栄紙折機、富士ゼロックス700 Digital Pressなどの主要設備により商業カラー印刷、パッケージ加工、圧着DM、UV特殊印刷、ポケットファイル、クリアファイル、オンデマンド印刷の需要に対応している。
IJ戦略を発表 ◆コダック
コダック合同会社は、イーストマン・コダック社インクジェットプリンティングソリューションのワールドワイドマーケティングディレクターであるウィル・マンスフィールド氏の来日に合わせ、4月15日、記者会見を開き、ワールドワイドのインクジェットプリンティングソリューションの戦略を発表した。コダックのストリームインクジェットテクノロジーはコンティニュアス方式を基本に、900m/分と世界最速の印字スピードを実現し、新聞印刷のバリアブル印字にも対応する。同技術を採用したプロスパーシリーズは5,000台以上のインクジェットヘッドと150台のプレスが世界で稼働している。記者会見ではパーソナライズ出版などの具体的な事例を交えながら欧米をはじめ、日本でもコダックのプロスパーシリーズを活用したバリアブル印刷が活発化していることを強調した。
格安名刺印刷を提供 ◆プリスタ
大阪市のビットレーンが展開する名刺印刷の「プリスタ」は2014年4月1日よりモノクロ名刺印刷が100枚88円という業界最安値で「春の特大キャンペーン」を実施している。プリスタでは最安値が名刺印刷100枚190円~で提供しているが、2014年5月20日までの期間中業界最安値の名刺印刷100枚88円~という激安価格にて提供する。
情報発信サイトを開設 ◆大日本スクリーン製造
大日本スクリーン製造メディアアンドプレシジョンテクノロジーカンパニーは、グローバルなマーケティングコミュニケーションの強化を目的とした情報発信サイト「Promotional Showcase」を開設した。先進かつ多様な印刷マーケット情報をグローバルな視点で紹介するもので、世界各国で制作した製品動画やニュースリリースなどを幅広く配信する。
デジタル戦略を明らかに ◆ハイデルベルグ
ドイツのハイデルベルグ社は、このほど、今後のデジタル戦略について発表した。デジタル技術に対する施策についてゲーロルト・リンツバッハCEOは「デジタル印刷分野への進出の一部として、デジタルインクジェットなどの技術にも投資する。さらに、3次元物体への印刷の研究を進めている。この結果、近い将来に、全く新しい市場に踏み込む。デジタル分野は、中期的には年間約2億ユーロの潜在需要があると予想している」と語る。デジタル印刷市場における国際的企業としての地位を確立するため、同社は、現在ビジネスパートナーとのコラボレーションを積極的に推進している。