指だけで操作するウェアラブル

あらゆるものをショートカット

グーグルのメガネ型や、サムスンの時計型の身に付けるコンピュータ「ウェアラブル」端末が話題となっているが、日本発のウェアラブル端末「Ring」への期待が高まっている。
「Ring」は文字通り指輪型の端末。人差し指にはめてジェスチャーすると、様々なデバイスの操作ができるウェアラブルで、コンセプトが「Shortcut Everything」。昨年からiPadを活用したバーを展開する株式会社ログバーの代表、吉田卓郎氏が発案したもので、本誌が印刷・製本中の3月1日に何かしら次のアクションがあるらしい。
ショートカットが売り物だけに、そのニュースリリースも「日常において、あらゆるものを指一本のジェスチャー(約1秒)で完結できます。販売開始は2014年を予定。ディベロッパー向けのAPIを公開し、作成したアプリやデバイスを公開できるRing Storeもオープン予定。「Ring」コンセプトムービーはこちらから、視聴できます」と短い。Web上から動画を見れば説明するまでもないというわけである。
「Ring」の動画にもほとんど説明らしい説明がない。人差し指のジェスチャーでカーテンを開けたり、テレビのスイッチを入れたり、レストランでの支払いを済ませたり、こんなことができるという動画が流れるだけだが、スマートで全く無駄がない。詳細が明らかになっていない分、ミステリアスでもある。
「Ring」はコントローラーといえるため、対応するデバイスが必要。今後、対応機器の開発が課題になるだろう。動作の履歴が記録されて、スマートフォンやタブレットPCで確認することもできるようなので、マーケティングへの利用も期待される。取りあえず、3月1日にRingのホームページで何が発表されるか注目したい。

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