企業の動き【2014年2月】
新スローガンを制定 ◆富士フイルムHD
富士フイルムホールディングスは、創立80周年を機に、新しいコーポレートスローガンとして「Value from Innovation」を制定し、1月から新スローガンのもと、富士フイルムグループでグローバル展開していく。同社は2000年以降の写真フィルムの急激な需要減少に対し経営改革を行い、写真フィルム中心の会社から、多角化の進んだ新しい会社に生まれ変わった。現在の、医療機器・医薬品・化粧品などの「ヘルスケア」、印刷用機材の「グラフィックシステム」、液晶パネル用光学フィルムやタッチパネル用部材などの「高機能材料」、テレビレンズや衛星光学系部品などの「光学デバイス」、デジタルカメラやフォトブックなどの「デジタルイメージング」、富士ゼロックスの複合機やソリューションサービスなどの「ドキュメント」の6つの事業領域を成長分野と定め、経営資源を投入している。今回、富士フイルムが目指すべき将来の姿を示すため、新たなコーポレートスローガンを制定した。
オリジナル書体「凸版文久体」 ◆凸版印刷
凸版印刷は、凸版印刷のオリジナル書体である「凸版明朝体」および「凸版ゴシック体」をもとに、電子出版コンテンツを読みやすくする新書体を開発している。このたび、言語表現の芸術である文芸をはじめ、さまざまなジャンルで創られる文字による情報表現の担い手として、永くその活動に携わっていきたいという想いを込め、本書体を「凸版文久体(とっぱんぶんきゅうたい)」と命名した。その第一弾として、本文用明朝体「凸版文久明朝R」を、2014年2月上旬から提供開始する。
新電子学習教材を開発 ◆大日本印刷
好学出版、NTTラーニングシステムズ、大日本印刷の3社は共同で、テキストの紙面をスマートフォンまたはタブレット端末で撮影すると、動画による解説を閲覧できる学習塾向け教材の実証実験を開始した。今後、実証実験のフィードバックを踏まえて、本格的なサービスへ展開を図っていく。
POP・販促ツールのショールーム ◆ホーコーズ
印刷・看板・Web作成・システム開発などを展開するホーコーズは昨年12月、店舗来店型サービスとしてPOP・販促ツールに特化したショールームを開設した。従来、企業のPOPや販促ツールの製作は、専門企業に依頼することがほとんどであり、完成までのイメージがつきにくいという課題があった。同社のショールームでは、これまで手掛けてきた豊富な実例集や様々な素材・サンプルを取り揃えており、来場者が製作に使う素材、部材を実際に見て、触って商品を選ぶことができる。
電子書籍で観光支援 ◆友野印刷
友野印刷は同社が運営する電子書籍ポータルサイト「okayama ebooks」内に、県と県内全市町村の観光パンフレットが簡単に一覧できる「おかやま観光ナビ」を設置し、岡山県のイメージアップ戦略推進を支援している。これに合わせ、県と県内全市町村の広報紙・誌を一覧できる「おかやま広報誌ナビ」も同時に開設。県では、今後、市町村等とも連携しながら掲載情報の充実を図り、これらのサイトを通じて本県の魅力や行政情報を広く発信していく。
営業改革・強化を支援 ◆コダック
コダックと営業支援システムやコンサルティング、教育などのサービスを幅広く展開しているソフトブレーンは、印刷業界の営業改革・営業力強化を支援していくため協業する。コダックでは、協業を機に印刷会社の営業部門が、従来の営業スタイルから脱却し、顧客の課題全般をサポートする提案型営業、マーケティング志向の営業スタイルに移行することを支援。印刷関連機資材に限らず、経営改革という企業の成長に欠かすことのできない重要な側面から顧客の成長支援を目的に、経営改革支援で豊富な実績を持つソフトブレーンとの協業に至った。
オルフィスEXが省エネ賞 ◆理想科学工業
理想科学工業の高速カラープリンター「ORPHIS EXシリーズ」(EX9050他全4機種)が、一般財団法人省エネルギーセンターの平成25年度省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)で、「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した。省エネ大賞は、国内の企業、工場・事業所等において省エネルギーを推進している事業者及び省エネルギー性に優れた製品、ビジネスモデルを表彰する制度。
国内販売で協業 ◆リコー・ハイデル
リコージャパンとハイデルベルグ・ジャパンは日本国内における販売協業を開始する。リコーとハイデルベルグ社(ドイツ)のグローバルな戦略的協業に基づくもので、両社は現在までに世界30カ国以上で販売協業を展開している。今回の販売協業により、両社はオフセット印刷機を利用している国内印刷業の顧客にリコーの「RICOH Pro C901シリーズ」をはじめとする最新プロダクションプリンターを協力して販売する。また、高い印刷品質を要求される印刷業の顧客に、高品位な印刷品質のオフセット印刷と、オンデマンド印刷など柔軟性の高いデジタル印刷を組み合わせた付加価値の高いソリューションを提案する。
仏・MGI社と資本・業務提携 ◆コニカミノルタ
コニカミノルタは、MGIデジタルグラフィックテクノロジー社(フランス/以下MGI社)と、資本・業務提携することに合意した。コニカミノルタはMGI社の新株発行分を約1,370万ユーロで引き受け総株式数の10%を取得。開発・販売での業務提携を行う。MGI社はフランスを拠点とする出力機器メーカー。カード・プラスチック印刷を始めとした成長市場に集中し、顧客ニーズに密着した独自の製品を、欧州を中心に北米、アジアへとグローバルに事業展開している。最近ではプリンテッド・エレクトロニクス分野に進出し、電子回路などの産業用印刷でも積極的に展開している。
東京マラソンに協賛 ◆コニカミノルタ
コニカミノルタは2月23日に開催の「東京マラソン2014」にオフィシャルスポンサーとして協賛する。同社はコニカミノルタランニングプロジェクトを展開し、多方面より市民ランナーを支援する活動に取り組んでいる。なお、同社陸上競技部は、毎年元日に開催されるニューイヤー駅伝に今年も出場し、昨年に続き通算8度目の優勝を飾った。
太陽光パネルを設置 ◆ムトウユニパック
封筒・名刺・手提げ袋などの紙製品の製造・販売のムトウユニパックは栃木工場に太陽光パネルを設置し、発電を開始した。環境問題への取り組みの一環として栃木工場の屋根に782枚の太陽光発パネルを設置し12月17日、武藤社長が起動式を行った。発電能力は182kW/h。同社は「sheet to Leaf」の取り組み、封筒製造時の端紙を再利用したエコ商品の製造など環境問題を重視している。
みんなのシール利用を提案 ◆コスモメディアサービス
コスモメディアサービスは、アプリからシールを発注できるiPhoneアプリ「みんなのシール」をバージョンアップ。この度、バレンタインで他の人と差をつけたい利用者向けの活用法を提案している。バレンタインの季節はあげる人も、もらう人もちょっとドキドキする季節。チョコを渡すなら自分の気持ちをシールで飾ってアピールするのも一つの方法。「みんなのシール」で自分の気持ち、名前、顔を全部1枚のシールに込めてチョコに貼りつければインパクト絶大。同社では本命チョコから義理チョコまで、色んな気持ちをシールが代弁してくれると利用を促している。
クラウドで広告制作を支援 ◆インテック・日経新聞
ITホールディングスグループのインテックと日本経済新聞社はこのほど、印刷媒体の広告制作業務の効率化を促進するクラウドサービスの事業化で合意した。この合意をもとに、2月3日、両社で、「日経・インテッククラウドサービス有限責任事業組合」(東京都千代田区、出資金1億600万円)を設立する。新たに設立する事業組合では、今年5月1日から、印刷色見本をデジタル化するモニタープルーフ技術を採用。広告制作者、広告出稿関係者、印刷会社が利用できるサービスをクラウドで提供する。また、広告デジタル原稿の入稿チェックサービスなども併せて提供する。