2014年の事業方針でバーチャルマネキン活用

進化する"総合酒類企業"への挑戦始まる

1月8日、アサヒビールは2014年の事業方針を発表したが、その中に、バーチャルマネキンの活用が盛り込まれている。
アサヒビールでは、昨年から販売戦略強化の一環として立体スクリーン「キュービックスクリーン」を採用するなど、"売り場"の活性化の取り組みを始めている。酒類を提供する企業として、メインであるビール類事業に加えビール以外の酒類事業という大きく2つの事業で運営しているアサヒビール。キュービックスクリーンやバーチャルマネキンの採用は、ビール事業の中に盛り込まれており、販売促進ツールの一つとして積極的に活用していく方針だ。
ビール販売における家庭用市場の"主戦場"として捉えているスーパーなどの店頭で、いかに顧客に選ばれるかは大きな課題といえる。消費者にとって、ブランドや価格といった判断もあるだろうが、昨年からギフト専用戦略機器として採用をはじめた「キュービックスクリーン」などはアイキャッチ効果などが評価されている。そのこともあってか、2014年からはバーチャルマネキンも店頭戦略機器として採用することを表明しているという流れがある。
バーチャルマネキンは、最近では成田国際空港の「おもてなしプロジェクト」の案内役としても採用されるなど、導入する動きがみられるようになった。バーチャルマネキンはデジタルサイネージの一つ。今や文字やCMなどの映像を流すサイネージは多くの店頭で見かけることができる。問題は、それを採用するのがメーカーなのか、店頭なのかという事もあるだろうが、いかに来店顧客の足を止めて、商品に興味を持ってもらえるかが課題だ。特にキュービックスクリーンなどは、商品のカタチのスクリーンに効果的な映像を流せるため、商品のわかりやすさもアイキャッチ効果を上げているようである。

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