都内のセキュアードプロダクションセンター集約
対応力向上で大量・短納期プリントニーズにも対応
キンコーズジャパン株式会社は、8月6日、都内に5ヵ所あるセキュアードプロダクションセンター(SPC)を晴海に集約し、サービス対応を強化することを発表した。今回サービス機能を集約することで、セクション毎に専門的な人員を配置した生産ラインが構築でき、多種・大量の印刷オーダーを高品質に、よりスピーディーに仕上げることができるようになる、としている。
SPCの特長は、設置されているコニカミノルタ製のデジタル印刷システムによりモノクロ・カラー印刷に対応し、製本や各種加工にもスピーディーに対応できることが大きい。例えば、急遽必要になった大量の印刷サービスも受注できようになる。また、デザイン、プルーフィング、生産、品質管理など各専門的なセクションを一元管理することで、高品質な印刷物の生産を実現。セキュリティ対策も施しているので、IR資料や公開前の機密情報、各種マニュアルなど機密性の高いドキュメントの生産も行える。
これまでキンコーズは、地域の企業やエンドユーザーをメインターゲットとして、コピー・プリント、ポスター印刷、製本・パネル制作などを展開してきた。今回のSPC機能を集約したことで、より印刷製造の部分が強化され、小ロット・短納期から大ロット・短納期まで対応する体制が整ったといえる。
これからのドキュメント市場は、一般企業や個人ユーザーの中に眠っている印刷市場をいかに掘り起こしていくかということも課題である。オフィスデータのデジタル化が進むことで、それをいかに印刷物としていくかに注力することもビジネスチャンスにつながる。そうした中、顧客にとって身近な出力ショップが、まだ印刷されていないドキュメントデータという潜在需要を掘り起こしていくハブになる、という役割に期待したい。