スマートテレビ対応の絵本コンテンツ配信

新しいメディアへの取り組みはじまる

共同印刷では、昨年末からKDDIが提供している「Smart TV Box」用のアプリとして、「自己ガク on TV」を提供している。「自己ガク on TV」は、スマートテレビ用の電子書籍を配信する電子書店で、大画面テレビで電子書籍と閲覧中のページに関連した動画等を同時に楽しむことができる。
電気量販店などでも、よく見かけるようになったスマートテレビは、放送と通信を融合した新しい情報機器として注目されている。「インターネットテレビ」がインターネット接続機能を有するテレビという解釈であるのに対し、「スマートテレビ」は、インターネット接続により動画、ビデオオンデマンドに限らず、Facebook、Twitter、SkypeやブログなどのSNSサービスなども利用可能な多機能テレビを指す。
MM総研によると、スマートテレビの認知度は20.8%で、購入意向は12.4%と、これからの市場である。しかしインターネットテレビ及びスマートテレビの市場予測は、2013年3月末で1,165万台、2014年3月末で1,458万台、2015年3月末で1,813万台、2016年3月末で2,233万台とされている(2012年10月発表)。
スマートテレビの動きは、認知度・普及度にも関わってくると思われるが、セットトップボックスやUSB型のスマートテレビなど視聴可能な環境にするための周辺機器がどの程度受け入れられるかも市場に影響すると見られている。
なお「自己ガク on TV」の第1弾は、PHP研究所の「PHPデジタルeえほん」シリーズ(1冊540円)。絵本の隣に表示される動画エリアには朗読ナレーションと連動する文章が表示され、知育教育や幼稚園・保育園での読み聞かせツールとしても利用できる。まだまだ新しいメディアは今後も登場し、それに合わせて新しいコンテンツ作りが求められる。

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