コンビニの"利便性追求戦略"
店頭でコンテンツを選んで購入、そして出力
全国の約1万4,800店舗に登るセブン-イレブン店頭では、マルチコピー機を活用したプリントサービス「ネットプリント」が進化を続けている。
ネットプリントは、プリントアウトしたいデータをネット上の専用サーバにアップしておけば、どこのセブン-イレブンの店頭でもパスワードを入力するだけで出力できるというサービスから始まった。それが2003年3月からは、あらかじめコンテンツ販売サービスサイト「コンテンツギャラリー」で購入手続きをとった地図や楽譜などのコンテツを店頭からプリントアウトできるようになり、2006年からはビジュアル系ロックバンドのライブと連動。通常では入手しにくいオリジナルコンテンツが提供され、プリント枚数は毎年2桁成長を記してきた。
この「ネットプリント」サービスでさらに便利にプリントしやすいサービスが機能強化して登場した。新たに付加されたのは、楽譜やプロマイド、住宅地図をその場で選んで購入できるというもの。店頭のマルチコピー機の画面には、コンテンツを購入するためのボタン「楽譜・地図・プロマイド・予想紙」を設置。その項目を選択すると、「住宅地図」「楽譜」「芸能・アーティスト」「アニメ・ゲーム・キャラクター」「競輪・ボートレース・競馬・オートレース」等の項目が現れる。さらにそこから購入したいコンテンツを選択してその場で購入する。
これまではインターネット環境のある場所からでしかコンテンツの購入ができなかったが、ネット環境がなくても店頭にさえ行けばコンテンツが入手できる便利さを提供しているといえる。例えば、初めて訪れた場所や突然の出張先であっても、エリアを絞った地図をプリントアウトできるので急な訪問先にも対応できるといった利用が考えられる。