高松市が「伝わるデザイン認定」

自治体として初、納税通知に

高松市は、自治体として初めて、一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(UCDA /福田泰弘理事長)のUCDA認証「伝わるデザイン」を取得した。
UCDA認証「伝わるデザイン」は、契約者の生命・財産に関わる重要な通知物などを「わかりやすさ」の観点から第三者の客観的基準で評価し、UCDA認証委員会による審査で認められた対象物に発行。あいまいな「わかりやすさ」に一定の指標や基準を設け、組織としての改善に取り組みやすくしている。 高松市では、高齢化など多様性社会への対応として、市民へ送付するすべての通知書をわかりやすくするデザイン改善に取り組んでおり、その基準としてUCDA認証を設定。まず第一弾として納税通知書のUCDA認証「伝わるデザイン」を取得した。
従来、自治体が市民に送付する通知物は、難しい日本語文章や難解な法令用語などを使用しており、市民に読みづらく、わかりにくいものとなっていた。そのため今回の評価では、従来の「DC9 ヒューリスティック評価法」に加えUCDAが新たに開発した「文章DC9 ヒューリスティック評価法」を取り入れ、語彙、文法、文意、文章の構造でも「わかりやすく」するための指標を提示した。修正の結果、従来の納税通知書に比べてわかりやすく改善されたことが認められ、自治体初の認証取得に至った。
UCDAは情報の送り手と受け手の間にあるバリアを取り除き、伝達効率の高いコミュニケーションのデザインを行い、その結果得られる相互信頼の充実した社会を目指し活動している。
高松市の取り組みを受けて、今後、他の自治体にも「伝わるデザイン」が広まることが期待される。

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