3Dデータの投稿サイトを開設
無料でアップロード、ダウンロード
株式会社オープンキューブ(神奈川県横浜市)は、3Dデータの無料ダウンロード、無料アップロードが可能な3Dデータのコミュニティサイト「mono-logue(モノログ)」を開設した。
同社は三次元工作機器の企画、開発、販売会社。輸入品が多い中、国産の3Dプリンタを開発し、今年7月に「SCOOVO C170」を発表している。
2013年は、日本で3Dプリンタの「ハードウェア元年」といわれる。国内外のパーソナル3Dプリンタが市場に登場し、家電量販店での販売も開始された。一方、国内のマーケットは、アメリカをはじめとする3Dプリンタ先進国に比べ、およそ4~5年の遅れをとっているのが実情。その大きな理由のひとつが3Dデータのコンテンツ不足にある。
米国には総数1万以上の3Dデータの閲覧、ダウンロードが可能なウェブサイト「Thingivers」や3Dsystems社が運営する「Cubify」がある一方、日本にはそれらに相当するサイトがなかった。同社は日本の3Dプリンティングの推進を目的に、日本語による3Dデータの閲覧、無料ダウンロードが可能な3Dデータシェア&コミュニティサイトを開設した。
同サイトはオリジナルの3Dデータを世界に公開する場にもなる。気に入った3Dデータをダウンロードして造形したり、自らデザインした3Dデータを世界に公開したり、作品を評価しあったりすることができる。
3Dデータの生成には時間と手間がかかる。低価格になったとはいえ、手軽に3Dプリンタを利用するにはハードルが高い。同社では、3Dプリンティングのライブラリとして同サイトを利用してもらい、"創造の種"を育むきっかけや3Dプリンタの新たな可能性が生まれるようなサイトを目指すとしている。