業界の動き【2013年11月】

印刷用紙を再値上げ ◆製紙メーカー各社

製紙メーカー各社はこのほど、10月21日出荷分から印刷・情報用紙の価格を改定する。日本製紙、北越紀州製紙は印刷用紙・情報用紙の全品種と加工原紙を対象に10%以上。大王製紙、王子製紙、三菱製紙は印刷用紙、情報用紙を対象に10%以上。価格改定について各社は、為替相場の変動による原燃料価格の高騰を挙げている。

用紙再値上げに反対 ◆日印産連

日本印刷産業連合会は10月15日、日本製紙連合会に対し、印刷・情報用紙の値上げに対する反対表明書を提出した。製紙各社はこのほど、10月21日出荷分から印刷・情報用紙の価格を10%以上値上げすると発表している。これを受け、日印産連では、春に行われた印刷・情報用紙の値上げ分が顧客に転嫁しきれていないこと、印刷用紙の再値上げにより電子媒体への転換が加速する恐れがあること、印刷需要の減退から経営危機に見舞われる印刷企業が増大することが予想されることを理由に再値上げの反対を表明している。

CSR認証の第2回認定 ◆全印工連

全日本印刷工業組合連合会が組合員向けに実施する全印工連CSR認定制度の第2回全印工連CSR認定委員会がこのほど開催され、第2期ワンスター認定企業として20社を認定した。今回の認定により、9月末時点で60社がワンスター認証を取得した。[第2期ワンスター認定企業]㈱太洋堂(京都府)、日本レーベル印刷㈱(静岡県)、トーヨー印刷㈱(岐阜県)、望月印刷㈱(埼玉県)、植平印刷㈱(北海道)、㈱プレスメディア(新潟県)、㈱太陽印刷所(新潟県)、木野瀬印刷㈱(愛知県)、㈱アイプリコム(奈良県)、杉山メディアサポート㈱(静岡県)、プリ・テック㈱(愛知県)、㈱第一製品流通(新潟県)、研精堂印刷㈱(岡山県)、半田中央印刷㈱(愛知県)、広和印刷㈱(岡山県)、㈱あけぼの(新潟県)、関東プリンテック㈱(神奈川県)、共同精版印刷㈱(奈良県)、水上印刷㈱(東京都)、㈱総合印刷新報社(千葉県)

消費税転嫁法で説明会 ◆日印産連

日本印刷産業連合会は、10月7日、東京都中央区の日本印刷会館で「消費税転嫁対策特別措置法」に係る説明会を開催し、10月1日に施行した特別措置法について学んだ。説明会には公正取引委員会、消費者庁、国税庁の職員が出席し、10月1日に施行した「消費税転嫁対策特別措置法」について解説した。同法は、平成26年4月1日からの消費税増税を受け、特定事業者による消費税の転嫁拒否等を是正し、適正な消費税の転嫁を確保することを目的に設けられた時限立法で、平成29年3月31日まで効力がある。

文字・活字文化シンポ開く ◆印刷出版労連ほか

全国印刷出版産業労働組合総連合会、日本新聞労働組合連合、日本出版労働組合連合会主催の第4回「文字・活字文化シンポジウム」が10月27日、東京都千代田区の学士会館で開催された。シンポジウムは、コーディネーターにフリーライターの樋口聡氏、シンポジストに作家の三浦しをん氏、朝日新聞編集委員の河原理子氏、小学館出版局プロデューサーの菅原朝也氏を迎え、「書き手のこだわり、作り手のこだわり」をテーマに、これからの「本」の在り方などを語った。

3Dプリンターでセミナー ◆日本フォーム工連

日本フォーム印刷工業連合会は、9月27日、トッパン・フォームズビルで、マイクロジェット社長の山口修一氏を講師に招き、「インクジェット時代がきた!―液晶テレビも骨も作れる驚異の技術」をテーマにインクジェットと3Dプリンターを題材にした特別セミナーを開催した。講師の山口氏は、テーマと同名タイトルの著者でも知られている。講演では、インクジェット技術との出会いに始まり、その変遷や、最近注目を集めている3Dプリンターの可能性について解説した。

複写連と動画配信サイトで提携 ◆ジャグラ

日本グラフィックサービス工業会と日本複写産業協同組合連合会(複写連)は9月4日、ニッケイビルで記者会見を開き、インターネット動画配信サイトの「ジャグラBB」で、連携すると発表した。複写連加盟協同組合の組合員が利用できるようにするほか、複写連からも番組を提供し、互いに加盟員のスキルアップを目指していく。

東京都知事表彰に業界から2名 ◆東京都

平成25年度東京都功労者表彰式が10月1日、東京都庁で行われ、印刷業界から東京印刷工業組合の佐々木毅氏と東京グラフィックコミュニケーションズ工業組合の福田光明氏の2氏が産業振興功労賞を受賞した。

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