製本用語集

かぶり (被り、アンダーカット)fog

紙積みを断裁する(平断裁機でも三方断裁機でも)さい切り口(コバ)が湾曲すること。紙積み上層が長めにカットされ寸法誤差が生じた状態が「かぶり」、下層が長めにカットされた状態は「にげ」「オーバーカット」という。「かぶり」「にげ」が同時に発生して、上層と下層が長めにカットされた状態は「ホロウカット」。 かぶりを起こすのは、コピー紙、タイプ紙、薄用紙等の軟質紙に多い。(1)クランプ圧力が紙質に適していない、(2)ナイフ刃先が摩耗している等が原因になっている。(3)また、紙さばき、エア抜き等、断裁作業の紙あしらいが不十分であることも考えられる。三方断裁機における化粧断ちでもかぶり・にげ・ホロウカットは起こりうる。予防、対策等はメーカー・研磨業者の指示によられたい。