製本用語集

はん (版)printing plate

  1. 印刷の版。「さっぱん(刷版)」のこと。オフセット印刷ではPS版(アルミが素材)・紙版(軽印刷で使われる)、凸版印刷は感光性樹脂版やフレキソ版(素材はプラスチックやゴム)、グラビア印刷はシリンダーに彫刻版(鉄である)がそれぞれ刷版になる。原稿は撮影してフィルムになり、刷版に焼付け(彫刻も腐食も行われてはいる)、刷版が印刷機に取り付けられて印刷される。長らくこういう工程をたどってきたのだが、デジタル革命により、フィルムを介せず直に刷版を起こす方法・刷版は不要になりコピー機のトナーによる画像形成と同じ方式等々が実用化されようとしている。
    <版の掛け方>
    1回に組付けるページ数は、2・4・8・16・32ページなど。本掛け・略掛け・千鳥掛け・巻き取り掛け・袋掛けなどいろいろある。このような版の配列を図示したものが版画組付け表である。活版における版の掛け方だが、オフセットも基本的にはこれと同じである。
  2. 出版、版を重ねる等の「版」は、印刷物をつくる意味。第何版というときは、何回、改版したかをあらわす。