製本用語集

まめほん (豆本)miniature book

きわめて小型の本で、手の平(掌)にはいるくらいのもの。以前は美濃紙の半紙の八つ切りを標準としていた。また「半紙本の半分の大きさ、またはそれ以下の大きさの本」という説明もある。芥子本(けしぼん)とも言う。量産しているものではCDや化粧品等の商品に添付する解説書、保険等の約款、児童誌の付録等、中とじ多丁製本がある。世界最小の豆本は1.4mm×1.4mm、20ページの『蟻の本』。凸版印刷㈱が昭和55年に制作した工芸品である。逆に最大の本は京都の和本師が和紙でつくった畳一畳の大きさのもの。一番厚い本は故鈴木俊一氏(東京都文京区の(株)鈴木製本所)が平成3年に小学生のクレヨン画を一冊にまとめた画集(厚さ80cm)である。