製本用語集

おりちょう (折り丁)fold section

製本するために折畳まれた刷り紙で、本の中身を構成する1単位。4ページ・8ページ・12ページ・16ページ・32ページ折り等がある。折り込み・入紙したものは丁合い時には一つの折丁として扱う。2ページ(ペラ)だけの紙葉は、「折丁」に対し「ペラ丁」という。折丁はそれ自体では半製品だが、折っただけで製品として完成したことになるパンフレット・カタログ・取り扱い説明書(略して「取説=とりせつ」という)・効能書等がある。また、折り機にミシン入れ・糊付け装置をインラインで付設して、巻き折りした折丁が封繊した封筒(ダイレクトメール=DM)として完成するもの、糊つけ・スリッター装置を折り機に付設して8ページ程度のパンフレットを糊付け製本として完成するもの等、折り機の中で紙折りとともに若干の加工を加えて、付加価値の高い折丁がつくられ完成品になることもある。

丁合・鞍掛けされる折丁は、あとの作業がやりやすいように結束される。もっとも望ましい折丁結束は、

  1. 折丁の袋になる箇所に空気がはいっていたいように十分にエア抜きされていること、
  2. 結束紐が折丁束を締めつけて荷姿を不安定にしないように両端に厚板(ベニア板とかボール紙、プラスチック板等)を当て紙すること、
  3. 書名・何台目等を折丁を結束したブロックに明示しておくことは当然。隣接する台の折丁は異なった色の結束紐で結わき、台違いを未然に防止すること、
  4. 結束後、パレット積みし移動・保管する場合は湿気に耐えられるようにフィルム梱包するのが望ましい。