製本用語集

みかえし (見返し)end paper/end leaves/end sheet

書籍の中身と表紙をつなぐために表紙の内側に貼る紙。中身を保護するためと本の耐久力を保持する大切な役目を持っている。使われる見返し紙の厚さは、本文用紙より厚手で丈夫な紙を、本の仕上がりに対して縦目に用いる。表見返しと裏見返しの区別を判別できるように印をつける。絵柄が印刷してある場合は前後の貼り違いを未然に防ぐことができる。印刷のない場合でも表裏に貼る加工枚数の配分を公平にすることができる。表紙の裏に貼り合わせる方を「見返し紙」、もう一方の貼っていない紙を「見返しの遊び」という。見返し用紙は、本の大きさ・束の厚さに相応した104.7g/・以上。上質紙・特種用紙・襖紙・マーブル紙などが使用される。見返し用紙は表装材料(クロスなど)との対応を考えて決められる。