製本用語集

あなあけ (穴開け)drill/punch

穿孔(せんこう・さんこう)。製本加工における穴開けは、穴の利用のしかたにより大きさ・形状がいろいろある。穴の開け方はさまざまでドンコ穴・ドリル穿孔等がある。ルーズリーフ等バインダーに綴じ込むためのドンコ穴は、綴じ金具に合わせて成形した雄刃・雌刃の抜き型で小穴多数を同時に穿孔する。1回に明けられる厚さは1mmくらいまで。ドリル穿孔は1穴~5穴を厚さ5cm程度まで穿孔する。ドリル針は定盤上の紙層を最下の紙まで抜くように回転しながら穿孔し、穿孔カスは針の中空にたまったものが外に落とされる。ドリル針の数により1連式、2連式と表現されている。多数の穴を明けるときは、4連式・5連式のドリルにより穿孔・紙送り、穿孔・紙送り、を繰り返して行う。紙送り・位置決めを自動で行う機種もある。また中とじライン、無線とじラインに穿孔機をインライン化して行う製本所もある。三方断裁機に連結した穿孔装置もある。巻き取り紙を印刷加工するビジネスフォームでは、穴のピッチと同じ間隔でならんだ円筒状の切り刃をもつパンチングロールを用いる。なお、切り取りミシンは穴の目的・形・あけ方がちがっていて、「穴あけ(穿孔)」とは区別している。