製本用語集

きんぱく (金箔)gold leaf, gold foil

  1. 古来より寺院、荘厳具、漆工芸品等の装飾に洋の東西を問わず広く使われてきた。製本では小口の金付け、表紙の箔押しに用いられる。薄く圧延された純度の高い金箔を意味する。最も純度の高い金箔を「純金」または「焼き」とよび、次を「濃色(こいろ)」、最下位を「色吉(いろよし)」という。濃度はおよそ22金、色吉は18金程度とする。厚さは1万分の1mm、サイズは109mm、127mm、133mm角があり、合金率により5毛、1~4号色三歩色が一般的。
  2. 最近、製本等に使われる純金箔は薄いポリエステルフィルムに特殊コーティングし、純金箔を真空蒸着して長巻箔として製造されている。
  3. 最も広く使われている金箔はメタリックホイル(アルミ真空、蒸着転写箔)で、光輝度に優れ、耐光性・耐摩擦性・耐アルコール性等の諸特性にも強い。色も青金~赤金、青艶消金~赤艶消金、銀レッド、ブルー、グリーン、ブラック等、色調に微妙な変化をもたらせて豊富な種類が市販されている。