製本用語集

きょくし (局紙)Japanese vellum

ミツマタ繊維を適当に叩きほぐして、サイズ液を加えた紙料を、ため抄き法で抄造し、圧搾して水を絞り、張板にノリ張りして乾燥し、ツヤ付け仕上げした紙。強革で耐久力を有することは他紙をしのぎ、書写にも印刷にも適し、重要文書、証券用紙として重用される。明治初年、大蔵省印刷局抄造部で抄造し、欧米に輸出して好評を博した。印刷局の局字に因んで名付けられた。