製本用語集

カールcurl

紙が本来的に持つ性質。湿気(水分)を吸収しやすく伸縮が大きいため、紙は流れ(目)にそって曲がろうとする。硬質紙、硬質板紙に最も多く、特殊加工された紙、とくに腰の弱い油吸収度の大きいコート紙はカール癖がひどい。印刷後、主としてくわえ尻が丸くなって揃いが悪くなる。くわえ尻にベタ部分があるとカールしやすい。カールした紙は、断裁・折り工程においては一番扱いにくく、補正・克服に高度の秘術が必要。