発明市場の競争激化で特許勢力図が細分化

革新的な企業「Top 100 グローバル・イノベーター」に日本から32社

 2月19日、クラリベイト・アナリティクス社が、「Derwent Top 100 グローバル・イノベーター 2020」を発表し、世界で最も革新的な企業・機関を選出した。その中には日本から、アイシン精機株式会社、AGC株式会社、カシオ計算機株式会社、ダイキン工業株式会社、富士フイルム株式会社、株式会社フジクラ、富士通株式会社、古河電気工業株式会社、株式会社日立製作所、本田技研工業株式会社など含む32社が選出されている。国別でトップは米国の39社。
 業種別では、ハードウェア・電子部品製造分野からの選出が38社となり、昨年より3社増えた。次いで製造・医療機器製造分野の16社、通信とソフトウェア分野がそれぞれ8社となった。
 選出された企業の傾向については、市場のディスラプターとの競争に直面する大手企業の発明市場におけるシェアが18%にまで低下し、世界のイノベーション勢力図の細分化が急速に進んでいることが明らかになったとしている。
 特に2020年は、対象を上位100企業から更に拡大したことで3つの傾向が表れた。一つには、発明市場における上位1,000社のシェア低下である。現在は、より規模の小さい企業あるいは個々の起業家や発明家が生み出す特許が増えている。二つ目は、企業同士の協力の必要性で、イノベーションの知識集約化が一段と進んでいる。三つ目は、競争の激化である。今年の「Derwent Top 100 グローバル・イノベーター」を初めて受賞したフジクラ、HTC、イマージョン、マイクロチップ、シュナイダーエレクトリック、テンセントの6社は、イノベーション市場の厳しい競争を勝ち抜き、2015年以降ランキングを平均で250位、順位を上げている。こうしたことから、発明の世界においても、より深く広い専門知識と、無関係だった分野の協力がトレンドとして現れている。

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