業界の動き【2020年01月】

コンテンツ時代の戦略演題に講演 ◆印刷工業会

印刷工業会は、12月10日、明治記念館で年末会員懇談会を開催し、1年を締めくくった。講演会および懇親会の2部構成で行い、講演には経済産業省商務情報政策局コンテンツ産業課の髙木美香課長が登壇し、「『コンテンツの時代』における日本の戦略と政策」をテーマに講演した。講演で髙木課長は、今ではショッピングなどの生活習慣まで含めた情報獲得がスマートフォンだけで行えるようになり、本格的なコンテンツ時代が到来していると指摘。日本の人口の4分の1がスマートフォンを持ち、スマートフォン1台で何でもできる「いつでも・どこでもコンテンツを見ることができる時代になった」と語った。それに併せて、業界ごとに縦割りで取り組んできた業態を見直す時でもあり、お互いに共通する課題を共有していくことも必要だと語った。

DNP・凸版印刷がGP工場認定取得 ◆日印産連

日本印刷産業連合会の第56回グリーンプリンティング認定委員会が11月7日に開かれ、大日本印刷と凸版印刷が初認定された。日印産連は12月10日、東京都中央区の日本印刷会館で開いた記者会見で、大手印刷会社のGP認定取得で印刷産業全体の環境負荷低減がサプライチェーンで加速され、GP認定制度のさらなる飛躍に期待を寄せた。今回のGP工場認定は、SDGsの実現を考慮し、業界全体のサプライチェーンを推進するため、世界的な環境基準をクリアする工場を多く持つ大手印刷会社に対し、企業単位でGP認定が出来るようにした。CSR報告書等の各種数値の妥当性については、監査法人による第三者審査を受け、保証されていることが要件となる。また、申請企業は認定範囲の工場・事業所を任意に申請できる。