企業の動き【2019年08月】

Web to Printの新サービスを開発 ◆日本郵政グループ

日本郵政グループのJPメディアダイレクトは、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)経由でDMの印刷から発送までを一括発注できる、Web to Printサービスプラットフォーム「DM Connect」を新たに開発し、提供を開始した。DM Connectは、各種システムと連携し宛名データを取り入れることにより、DMの内容印刷から宛名印字、郵便局差し出しまでを自動化。また、DMの仕様や内容に応じて、最適な印刷会社を複数から選択することで、品質や納期、価格を最適化する。同社はマーケティングオートメーションサービス事業者やEC事業者と連携し、今後3年間に約20億円の売上を見込む。

日本郵政とMA連携 ◆シャノン

シャノンと日本郵政グループのJPメディアダイレクト(JOMD)は、シャノンが提供するマーケティングオートメーションサービスとJPMDが新たに開発したDMの印刷・発送プラットフォーム「DM Connect」を連携させた「SHANON MARKETING PLATFORM DM Connect Plus.」について、サービス開発や販促などのマーケティング活動を共同で実施することに合意した。9月2日からサービスの販売を開始する。DMは宛名管理・印刷・発送業務が煩雑で、発送後の効果測定が難しい。同サービスを利用することで、DMの印刷から宛名印字、郵便差し出しまでが全て自動化され、デジタルチャネルで特定した顧客へのDMの発送や、DMとeメールの複合施策も可能となる。

2019年度 新書体を発表 ◆モリサワ

モリサワは、2019年秋にリリースする新書体を発表した。今年度は、見出し利用で効果を発揮する和文書体に加え、令和合字やカーニング情報を追加し、欧文をリニューアルしたAP版書体や多言語の明朝体ファミリーが追加される。躍動感ある筆遣いの「剣閃」をはじめ、やさしい印象を与える手書き系書体「小琴 京かな」、活版印刷のインクの滲みを再現した「秀英にじみ角ゴシック金」、欧文エリアを刷新した「UD新ゴ(AP版)」、和文のデザインをベースにした多言語書体「UD黎ミン 簡体字」、レトロモダンなデザイン書体「赤のアリス」などのラインナップを提供する。

SONORA導入500社目達成 ◆コダック

コダックのUV印刷対応完全無処理CTPプレート「KODAK SONO RA」シリーズが、東和印刷に導入された。日本国内500社目となる今回のSONORA導入に伴い、コダックジャパンは6月27日、東和印刷本社で記念セレモニーを開催。コダックジャパンの藤原浩社長から東和印刷の高本禎郎社長に記念の盾が贈られた。東和印刷のSONO RAの導入は2018年11月に計画。高本社長の「1日でも早く」との方針のもと、導入準備を進めてきた。現在は協力会社の4社にもSONO RAを供給して印刷を委託している。

剥がれ機能性ノートPionero発表 ◆トキワメディアサービス

特殊製本を採用したオリジナルノートの制作で知られるトキワメディアサービスは、国際文具店・ISOTに出展し、機能性ノート「Pio nero(ピオネロ)」を発表した。新製品は、同社の特殊製本技術「剥がれ製本」を応用したもので、「Pio nero(スペイン語の開拓=ピオネロ)」のブランド名で商品化。システム手帳、ルーズリーフなど数種のリファイルフォームでA5、バイブルサイズ、B5サイズを用意。日付スケジュール、曜日スケジュール、議事録、TODOリスト、方眼ノート、横罫ノートなど7つのフォームを自由に選択して組み合わせることができる。

オフセット印刷に匹敵する品質 ◆SCREEN GA

SCREENグラフィックソリューションズが開発したロール式高速インクジェット印刷機のフラッグシップモデル「Truepress Jet520 HD」が、画像品質の調査・サービスを専門に行う米国の第三者機関であるImage Test Labs(ITL)による、インクジェット印刷とオフセット印刷の品質比較テストで、オフセット印刷に匹敵する品質と評価された。プライマー(プレコート)やオーバーコーティングなしで、標準オフセットコート紙に印刷されたインクジェットサンプルとして、「Truepress Jet520HD」は唯一、オフセット印刷に匹敵する定着性と品質を実現するものであると、ITLによって評価された。テスト結果の詳細は、「Technology Watch ニュースレター」2019年春号に掲載されている。

運動会記念ノートを販売 ◆青葉印刷

広島県の青葉印刷は、インターネット通販サイト「まねきノート」で、運動会の記念品・参加賞として使用できる「運動会記念ノート」の販売を開始した。運動会記念ノートは同社が用意した表紙デザインテンプレートの中から希望のデザインを選び、写真の送付と文字の指定だけで作れるオリジナルノート。50冊単位で注文することができる。対象はPTA役員、子供会、小学校などを想定している。ノートはB5サイズ。価格は50冊1万3,750円から。

IPCシステム導入で成果大 ◆小山オフセット印刷所

広島県福山市で明治45年に創業し、100年を超える歴史を持つ小山オフセット印刷所が、ものづくり補助金制度を活用してアイマー・プランニングのインキ供給量自動制御システム「IPCシステム」を導入し、大きな効果を上げている。同社は、2019年1月に既設18年の三菱重工製菊全判2色両面印刷機DAIYA300RにIPCシステムを搭載し、インキ供給量調整の自動化を実現した。小山正社長は「IPCシステムの導入によりCIP3データに基づいた印刷で刷り出しの濃度調整の回数が減った。品質管理とコスト削減を達成し、同人誌印刷市場の拡大に貢献している」と導入の成果を述べている。

2019年夏季記者懇談会を開催 ◆凸版印刷

凸版印刷は7月3日、トッパン小石川ビルで2019年夏季記者懇談会を開き、今期の経営方針と具体的な施策を説明した。6月27日開催の定時株主総会および株主総会後の取締役会で社長に就任した麿秀晴氏は懇談会でグローバル戦略の加速を強調。また、印刷技術とデジタル技術を組み合わせた「トッパン・デジタルトランスフォーメンション(T-DX)」で、デジタルマーケティングなどに注力する方針を明らかにした。前期はTD-Xを推進するとともに、BPO(業務の一括受託)事業の効率化を進めてきた。このほか地方創生のソリューション、海外の生活・産業事業分野を中心にした取り組みを継続した。2019年度からの3ヵ年はグループ全体最適の視点に立ち、事業ポートフォリオを転換。「T-DX」を今後の成長を牽引する基本コンセプトに位置付け、社内体制を整備していく。

Production Cockpit 2.0を発売 ◆富士ゼロックス

富士ゼロックスは7月25日、印刷会社の印刷工程全体の業務最適化に貢献し、統合型ワークフローを実現するソフトウェア商品「Pro duction Cockpit 2.0(プロダクションコックピット 2.0)」を国内で発売した。Production Cockpit 2.0は、印刷業務の上流から下流までの全工程を対象として、それぞれの機器の稼働状況と生産余力、予定されている印刷ジョブなどに関する情報を、システム連携により一元的に集約。それらを可視化し統合処理を行うことで業務の自動化を実現し、工程間の印刷ジョブの滞留を解消、ワークフロー全体の生産性向上を可能にする。

商品ラインナップを大幅に拡充 ◆ハンコヤドットコム

インターネットで印鑑、名入れカレンダーなどの販売を行うハンコヤドットコムが運営する、クリアファイル専門店「クリアファイル.com」で定番のクリアファイルの他、バラエティーにとんだ形状・質感のクリアファイルを大幅に拡充した。これまでの名入れクリアファイルだけにとどまらず、販促グッズや同人グッズのほか、クリエイターからの要望も多いオリジナルデザインでのクリアファイル制作に活用できる。定番のクリアファイル以外にも、バッグ型クリアファイル、チケットフォルダー クリアファイル、ダブルポケットクリアファイル、なごみクリアファイル、もこもこクリアファイル、オーロラ クリアファイルといったものから、アルミの様なメタリックな光沢が特徴のクリアファイルやホログラム加工が施されたクリアファイルなど、魅力あるクリアファイルを数多く取り揃えている。

CleverPress20周年記念式典 ◆設楽印刷機材

設楽印刷機材は6月24日、コニカミノルタジャパンでオンデマンド印刷機「CleverPress」(クレバープレス)の発売20周年記念式典を開催した。式典ではコニカミノルタジャパンの原口淳社長から設楽誠一社長に感謝状、設楽守廣副社長に記念品が贈呈され、オンデマンド印刷機の普及・発展に貢献した功績を称えた。式典には設楽印刷機材から設楽誠一社長、設楽守廣副社長、設楽剛史専務、見友信一常務、設楽哲也取締役、山田潤執行役員、コニカミノルタジャパンから原口淳社長、大須賀健副社長、須田徹上席執行役員情報機器事業本部PPG営業統括部長、荒井純一特別顧問、岡本正行PPG東日本統括部長ら同社役員が出席した。

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