VR体験の満足度は85%、「リアル」「臨場感」に満足

東京技術協会が個別無料相談サービス「製造業に活かすVR」を開始

 VR市場には、創業100年を迎えた印刷会社の東京技術協会も参入しているなど、多様な盛り上がりが期待されている。
 マーケティングリサーチ企業のマクロミルは、VRに関する意識調査を実施している。それによると、調査対象の15歳から69歳における“VR”という言葉の認知率は91%で、内訳は「どのようなものか知っていた」が53%、「名前を見聞きした程度」が38%だった。また、実際の体験率は21%で、“5人に1人がVRを体験済み”という状況にある。そして、VR体験内容の内訳をみると、「VR動画視聴(44%)」、「ゲーム機、PC、スマホでのVRゲーム(38%)」、「アミューズメント施設のVRアトラクション(31%)」が上位3つで、その他のVRについては1割未満と少数となっており、普及の進み具合がわかる。
 VRを体験者の満足度は85%と高く、内訳は「満足」34%、「やや満足」52%で、満足の理由は“リアル”や“臨場感”といったキーワードが目立った。一方、不満の理由は“酔った”という声が多く見受けられた。
 現状では、家庭向けVR機器の所有率は全体の3%とごくわずかだが、所有していない人のうち30%が“欲しい”(「是非欲しい」8%、「まあまあ欲しい」22%)と回答している。また、買う場合の最大予算は、「5,000円から10,000円未満」(37%)、「10,000円から50,000円未満」(41%)が多数を占めた。
 なお、東京技術協会は、個別無料相談サービス「製造業に活かすVR」を6月5日より開始する。VRの導入・活用で苦悩している製造業のマニュアル部門、サービス・メンテナンス部門、教育部門、販促部門などを対象に、VRコンテンツ体験を含めて、製造業におけるVR活用の現状とこれからの課題を解説する。

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