企業の動き【2018年8月】

オリジナルグッズの専門店新装 ◆帆風

総合印刷会社の帆風は、7月30日、Vanfu Media Stationカレッタ汐留店を、「Vanfu caretta Shiodo me」としてリニューアルオープンした。「Vanfu caretta Shiodome」は、定期的に変わるディスプレイアイテムで、オリジナルグッズを提案していくバンフーのコンセプトショップとなる。定期的に変わるディスプレイで、来るたびに新しい発見があるショップとして運営される。
▽営業時間=10:00~19:00(日・祝日、年末年始を除く)
▽所在地=東京都港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留B1F
▽TEL 03-5537-8161/FAX 03-6218-2560

ビッグDMサービスを追加 ◆フジプラス

フジプラス(大阪市北区)は、インターネットから簡単に素早くハガキDMが注文できるWebサービス「DMステーション」に、新たに「ビッグDMタイプ」のサービスを加えた。ビッグDMは縦34㎝×横25㎝のサイズで、A4サイズの約1.4倍、ハガキサイズの約6倍のサイズで大容量の情報発信が可能。既存の3サイズ同様、印刷+宛名印字+送料までのパッケージで100通~5万通まで提供している。

『未来の教室』実証事業を開始 ◆凸版印刷

静岡県袋井市と凸版印刷の「教科学習(授業)の効率化と協働学習による応用のサイクル」が、経済産業省の実施する『「未来の教室」実証事業』に採択され、2018年9月から実証を開始する。同実証事業では多様な子どもの集う公教育で、子どもたち一人ひとりの資質・能力に適応する学習プログラムを提供していく。

4つの成長領域獲得へ ◆凸版印刷

凸版印刷は7月12日、東京・丸の内に開設した地方創生・観光立国の拠点「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI」で夏季記者懇談会を開き、今期の業績見通しと経営方針を発表した。金子社長は「デジタル変革への支援強化、『4つの成長領域』の新たなビジネス創出、生活・産業事業分野における海外需要の対応」など今後の方針と戦略を示した。デジタル変革の支援強化策ではデジタルマーケティング専門の組織を現在の500人体制から、2020年までに1,000人規模に拡大する。また日本各地の国宝文化財や史跡、観光資産の魅力を最先端の表現技術による情報発信と価値創造の拠点「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOU CHI」を6月7日に開設した。

データ活用ビジネスへ進出 ◆コニカミノルタジャパン

コニカミノルタジャパンは6月26日、東京都港区芝浦の本社で事業方針説明会を開催した。原口社長は「コニカミノルタは真の社会課題解決型のビジョンを持ち、サービスプロバイダの役割を果たす。日本で活動する法人・事業者と経営課題を解決するビジョンを顧客と共有し、共創関係を構築する」と方針を述べるとともに「情報機器、ヘルスケアの顧客ベースを基盤にデータ活用ビジネスで数百憶円のビジネスを創出する」と次期中期経営計画の概要と戦略を説明した。

CECをリニューアル ◆コニカミノルタジャパン

コニカミノルタジャパンは6月28日、29日の両日、東京都八王子市の「コニカミノルタ八王子サイト」内の産業印刷分野の顧客体験型ショールーム「Customer Engagement Center(CEC)」のリニューアルオープン開所式を開催した。今後の成長が見込まれる産業印刷分野の拠点として、29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「Accurio Jet KM-1」、デジタルスポットUVニスコーター「JET varnish 3Dシリーズ」、デジタルラベルプリンタ「AccurioLabel 190」など後加工まで実際のサンプルを交えたソリューションを体験できる。CECリニューアルオープン開所式には全国の印刷会社、代理店が出席。大幸利充常務執行役員情報機器兼オフィス情報機器本部長の主催者挨拶、荒井純一上席執行役員情報機器本部副本部長兼PPG営業統括部長がCEC開設の目的を説明した後、エクスポネンシャル・ジャパン代表の斎藤和紀氏が「シンギュラリティ・ビジネスAI時代に勝ち残る企業と人の条件」をテーマに記念講演を行い、CECの実演と見学を行った。

甲南堂印刷と提携 ◆コニカミノルタジャパン

コニカミノルタジャパンは甲南堂印刷(兵庫県神戸市)と産業印刷分野で戦略的提携を結んだ。今回の提携により、コニカミノルタはデジタル印刷とデジタル加飾のノウハウを甲南堂印刷に提供する。甲南堂印刷はモトヤを通じて、同社の新デジタル印刷工場兼ショールームである「KONANDO Lab」にコニカミノルタの29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「Accurio Jet KM-1」、デジタルUVスポットニスコーター「JETvarnish 3D」を導入し、事業領域の拡大を目指す。両社はマーケティング視点でプリントの付加価値を訴求する印刷物を共同企画・開発するほか、「KONANDO Lab」をショールームとして活用。両機のトライアルテスト等を実施、新機能・新製品開発を推進する。

米国Rollem社の加工機販売へ ◆コニカミノルタジャパン

コニカミノルタジャパンは、7月26日、アメリカのRollem Inter national(Rollem社)とRollem社製の後加工機(B2対応スリット&スタッカー等)について、国内販売の提携を開始した。この提携により、29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJET KM-1」とソフトウェア、および後加工機等を組み合わせたワークフロー全体のデジタル化を提案することが可能になる。

メカノテクニカ社製品と連携 ◆SCREEN GA

SCREENグラフィックソリューションズは高級書籍のオンデマンド製作実現に向け、同社ユニバーサルワークフロー「EQUIOS」、ロール式高速フルカラーインクジェット印刷機「Truepress Jet520HD」と、メカノテクニカ社の自動糸かがり製本装置「Universe Sewing Web-fed」を活用したワークフロー連携で協業する。「Truepress Jet 520HD」の高品質印刷と「Universe Sewing」の糸かがり製本との組み合わせで、デジタル印刷で本格的な導入が困難だった、高級書籍のオンデマンド製作ワークフローのソリューションを実現する。

ファクトリーオートメーションへ ◆ニシカワ・アグフア

ニシカワ(東京都東大和市)と日本アグフア・ゲバルトはIGAS 2018会期中の7月26日、東京ビッグサイトで共同記者発表を開き、アグフアのファクトリーオートメーションシステムの採用を発表した。ニシカワはB縦半裁オフセット輪転機6台、A横全判オフセット輪転機1台、A全判オフセット枚葉8色機2台を持つ印刷会社。アグフアの『APOGEE Drive Auto Pilot』と『Expert Loader』を採用し、自動化を図る。『APOGEE Drive AutoPilot』はデータチェックやジョブの振り分けなどプリプレス工程の準備作業を自動化するクラウドサービス。『Expert Loa der』は最大2,400版が装填できるCTPローダーで、プレートの開梱・装填を削減する。

ダイコロがクラウドワークフロー ◆アグフア

日本アグフア・ゲバルトは、ダイコロがアルバム業界で初めてクラウドワークフロー「APOGEE Cloud」を採用し、2018年1月に運用を開始したと発表した。ダイコロ(大阪府枚方市)は、アポジー・クラウドの導入により、プリプレスで使用していたPCサーバーを削減。プリプレスワークフローをクラウド環境で運用することによって、更なるプリプレス作業の効率化を実現した。ダイコロは卒業アルバム業界のトップメーカー。生産プロセスに多くのIT技術を投資し、業務の効率化を図っている。

アグフアユーザー会に改称 ◆アポジーユーザー会

日本アグフア・ゲバルトのユーザー会『IGAS2018 アポジーユーザー会』が7月27日、東京ベイ有明ワシントンホテルで開かれ、会長の交代と名称変更が報告された。新会長にはニシカワ代表取締役社長の西川誠一氏が就任。名称は『アグフアユーザー会(AGFA USER GROUP)』に変更した。アグフアのユーザー会は当初、ワークフローシステム『アポジー』のユーザー会として発足。CTP関連製品をはじめ、ワイドフォーマットインクジェットプリンタにもユーザーが拡大したため名称を変更した。名称変更に伴い新たなロゴも制定した。

FieryとEQUIOSが連携 ◆EFI・SCREEN GA

Electronics for Imaging, Inc.(EFI社)とSCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)はこのほど、SCREEN GAのソリューションプラットフォームである『EQUIOS』とEFI社のDFE(デジタルフロントエンド)である『Fiery』との相互連携に対応したと発表した。これにより一元化されたワークフローの構築が可能となり、印刷ビジネスの効率化・省力化を実現する。

特殊紙全般10%値上げへ ◆リンテック

リンテックは原材料価格の高騰などに伴い、2018年10月1日出荷分から特殊紙全般を対象として10%以上の販売価格引き上げを実施する。同社ではパルプなどの輸入原材料価格の高騰をはじめ、燃料、諸資材価格の高騰、物流費の上昇などにより、洋紙事業の収益が悪化。生産効率の改善などでコストを低減して対応してきたが、製品の安定供給と品質を維持するために販売価格への転嫁を判断したとしている。

第一印刷所に製本ワークフロー ◆ミューラー・マルティニ

製本機のミューラー・マルティニ ジャパンは7月28日、東京ビッグサイト会議室で、新潟県新潟市の第一印刷所グループのあけぼのに、最新鋭のアレグロ無線綴じ機ラインとコネックス4.0ワークフローシステムを納品すると発表した。近年、同社の無線・アジロ綴じの生産実績は3,000部以下が全体の7割で、1,000部以下が3割を占める。アレグロの導入によりセット替え時間の短縮などで小ロットに対応する。同時にコネックス4.0ワークフローにより、中綴じラインと無線綴じ機を統合管理。来年の春から夏にかけて、第一印刷所の経営情報システムとも接続し、受注情報データに基づく自動セット替えなどによりスマートファクトリー化を目指す。

イベント情報&業界ニューストップへ