AIをクリエーティブに活用

人との協働で新たな表現を開発

 電通デジタルは、電通が今年1月に発足させた人工知能(AI)統括プロジェクト『AI MIRAI』の活動に参画し、AIを活用して最先端のクリエーティブ開発を行う専門チーム『AIクリエーターズクラブ』を共同で発足した。両社はクリエーティブへのAI活用が顧客体験の向上で重要な施策になりつつあるとの判断から、重点テーマに据えて開発を推進していく。
 AI MIRAIはクリエーティブ・メディア・情報システム・働き方改革など、各領域のプロフェッショナルが結集し、加速するAIのビジネス応用を幅広い視点で推進するために結成された。40名以上のメンバーが情報交換をしながら、それぞれの視点のもとAIの活用を模索・開発し、AI開発の実践知を蓄積している。
 具体的に専門チームは、AIと人間のクリエーターの協働によるスピーディーなクリエーティブ制作とマス媒体領域でのプランニングの効率化・高度化がある。クリエーティブの中身は100% AI生成ではなく、電通グループのプランナーやコピーライターの知見を掛け合わせて、AIだけでも人間だけでもできない新たな表現を生み出していく。  また、AIチャットボットやAIスマートスピーカーの対話設計にも取り組む。
 また両社は、顧客体験の創造に向け、クリエーティブとデータの連携を進めていく。“人”基点で電通グループ内のマーケティング手法を結集・高度化した統合フレームワーク『People Driven Marketing』を活用して各種データを連携させることにより、新たな顧客体験の創造につながるクリエーティブを制作する。
 これらの開発案件には、今年2月に電通の子会社となったマーケティング領域のAI開発に強みを持つデータアーティスト株式会社のAIエンジニアも参画する。

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