楽しいライフスタイルを提案する会社へ

徳間書店、主婦の友社を子会社化する狙いとは

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのカルチュア・エンタテインメント株式会社(C・E)は、大日本印刷が保有する主婦の友社の全株式を、12月15日付けで取得した。CCCは、Tポイントカードやレンタルビデオショップ・古本書店の経営で事業を拡張してきたTSUTAYAなどをもつグループ会社。企業ミッションには『私をおもしろくする会社』を掲げており、ライフスタイルの提案を事業ドメインにしている。
生活提案に強みを持つ出版社を複数持っているC・Eとしては、主に女性に向けた魅力的なライフスタイルを発信し続けてきた主婦の友社の編集力やノウハウ、取引先や読者との信頼関係を活かしながら、CCCグループの各事業や企画力と掛け合わせ、"新しいライフスタイルの提案を行っていきたい"としている。
CCCは、2017年3月には、徳間書店も子会社化している。徳間書店は、『食楽』などのライフスタイルを提案する雑誌や、『Animage』といった日本のアニメクリエイターを発掘・輩出する雑誌などを持つ。CCCでは、こうした出版社の子会社化に関して、CCCの店舗プラットフォーム、Tポイントのデータベースなどグループリソースを活用した出版業界の活性化に寄与したい、としている。
また書店に限らず、リアル店舗に向けた独特の事業も積極的に展開している。一番最近では、新宿に"本"を軸にくつろげる空間とワーキングスペースを提供するコモンリビングをコンセプトにした「TSUTAYA BOOK APARTMENT」を開設。都内には、各エリアターゲットに即した複合施設を併設した店舗を様々にオープンさせているほか、イベントも開催。"本"や"映像"など、CCCが扱う様々なコンテンツを基軸にした楽しいライフスタイルの提案を行う事業に取り組んでいる。

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