企業の動き【2017年11月】

田中産業を持分適用関連会社に ◆日本創発グループ

日本創発グループはこのほど、田中産業の株式の一部を取得し、持分法適用関連会社とすること、ならびに田中産業の子会社であるMGSの第三者割当増資を引き受け、持分適用関連会社とすることを決定した。田中産業は印刷用フィルムシートの一貫製造、超大判オフセット印刷による、大型タペストリーや等身大ポスターなどの印刷、3Dレンチキュラーやメタル紙、ブリキ材等金属素材への金属印刷などを得意としている。

大東マーケを子会社化 ◆ゼンリン

ゼンリン(福岡県北九州市)は、10月3日付で、大東マーケティングソリューションズ(東京都中央区、DMS)を子会社化した。今回の子会社化により、DMSのマーケティングソリューションのノウハウや機能を取り込み、マーケティングソリューション事業を強化する。

経営革新優秀賞で最優秀賞 ◆水上印刷

東京都経営革新優秀賞の最優秀賞に水上印刷(東京都新宿区)が選ばれた。東京都では知事が承認した『経営革新計画』に基づいて新事業に積極・果敢に取り組み、経営の向上を果たした企業を表彰している。今回、水上印刷は印刷会社で初の受賞となり、かつ最高の最優秀賞を受賞した。

グラシン封筒の印刷サービス ◆吉田印刷所

吉田印刷所(新潟県五泉市)は10月20日、自社ブランド「そ・か・な」のサイトで、半透明のグラシン紙の封筒にワンポイントプリントできるサービスを開始した。グラシン紙は非常に薄く、印刷が難しいとされている。同社ではグラシン紙への高品位薄紙印刷技術を確立。様々な分野にグラシン紙をはじめとする薄紙を利用した製品を提供している。印刷はフルカラー印刷とホワイト印刷の2種類。封筒のサイズは、一般的なポストカードサイズと少し大きめなA5大サイズを先行して受付を開始。プリント料金(封筒料金込み)は1枚あたり140円(税別)から。50枚から300枚まで対応する。

年賀状印刷でキャンペーン ◆アーツ

アーツ(大阪府吹田市)は10月6日、年賀状印刷の特設サイトで、2018年・戌年用年賀状印刷サービスの受付を開始する。今年は年賀状の届け先が昨年比で増えたリピーターに対し、枚数に応じて印刷料金を1枚当たり5円割り引く『ご縁(5円)還元キャンペーン』を実施する。同社は年賀状をはじめとした挨拶状の名入れ印刷通販サイト『おたより本舗』を運営している。同サイトは、昨年・一昨年と連続で年賀状印刷ネット通販の全国受注件数第1位を獲得(日本能率協会総合研究所調べ)している。

みんなの名刺がグッドデザイン賞 ◆コスモメディアサービス

名刺印刷ネット通販のコスモメディアサービス(埼玉県越谷市)が運営する『みんなのシール』が、2017年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。『みんなのシール』はスマートフォンで撮影した写真からシールを作ることができるアプリ。今回のグッドデザイン賞受賞に際し、「多数用意されたシール形状や指で描いた通りの形状にカッティングし、シールにしてくれる点が非常に興味深い。リピーターも多く、ユーザーのニーズを的確に捉えている」ことが高く評価された。

ななめもーるカレンダー販売開始 ◆大成美術印刷所

大成美術印刷所(東京都中央区)は第23回日本文具大賞 デザイン賞を受賞した『ななめもーるカレンダー 2018』の販売を開始した。同社の特許技術「ななめもーる」を改良し、500枚のメモ帳の斜め断裁面に年間カレンダーが印刷されている。卓上カレンダーの機能のほか、ペンホルダーを備え、メモとしても利用できる。価格は1,200円(税別)。サイズはタテ108㎜×ヨコ152㎜×高さ50㎜(500枚)。

成長率ランキングで49位 ◆プリントネット

プリントネットは、有限責任監査法人トーマツが発表したテクノロジー・メディア・テレコミュニケーション(TMT)業界の収益(売上高)に基づく成長率のランキング、「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド2017年 日本テクノロジーFast50」で、過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率49.23%を記録し、50位中49位にランクインした。日本テクノロジーFast50は、デロイト トウシュ トーマツ リミテッドが世界約40ヵ国および北米・欧州・アジアタイへよう地域の3地域ごとに実施するランキングプログラムの日本版。

新コーポレートブランドを発表 ◆共同印刷

共同印刷は今年6月に創業120周年を迎えた。これを機に、新しいコーポレートブランド「TOMOWEL(トモウェル)」とコーポレートメッセージ「共にある、未来へ」を掲げて2018年1月より順次新コーポレートブランドとメッセージを打ち出していく。新コーポレートブランド「トモウェル」は、共同印刷の「共」、そして友、知、智でもある「トモ」に、良い、満ちる、親しみなどの意味を持つ「Well(ウェル)」からなる造語。「共に良い関係を築く」関わるすべてとともに良い関係を築き、未来を創り拡げていきたいという想いを込めたもの。

AIで北大ベンチャーと提携 ◆フュージョン

フュージョン(北海道札幌市)は10月16日付けで、北海道大学公認のAI(人工知能)ベンチャー企業である調和技研との資本業務提携を発表した。今回の提携を通じて同社は、調和技研が強みとする画像認識、音声認識、自然言語解析をはじめとするAIを用いた高度なソリューションと、自社が強みとするデータ分析、システム提供、プロモーションからなるダイレクトマーケティングソリューションとを相互に活用し合うことによって、マーケティングの分野で新たな価値を創出していく。

軟包装印刷工場が稼動開始 ◆セキ

セキはこのほど、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズから、W&H社のCI型水性フレキソ印刷機ミラフレックスCL9Cをはじめとするフレキソ印刷加工機器を導入し、水性フレキソ印刷事業を開始した。新事業のスタートに伴い、愛媛県伊予市にフレキソ印刷の新工場「ブルーファクトリー」を竣工。フレキソ印刷加工事業の開始により、売上の10%を占めるパッケージ分野を中期で20%まで成長させる。

新社名はNISSHA ◆日本写真印刷

日本写真印刷は、10月6日付で社名を改め、新社名を「NISSHA株式会社」に制定した。社名変更に伴い、ビジュアルシンボルのコアとなるコーポレートロゴも刷新した。

アレグロチャレンジで世界記録 ◆日経印刷

日経印刷(東京都千代田区)はこのほど、ミューラー・マルティニ ジャパンと立ち上げた段取り替え、短縮プログラム「アレグロチャレンジ」で、世界新記録を達成した。ミューラー・マルティニ ジャパンは日経印刷と「アレグロチャレンジ」を立ち上げ、アレグロ全自動無線綴じ機で平均12分以内のジョブ切替えを目指し様々な改善を重ねてきた。今年8月1日、「アレグロチャレンジ」の現状を確認するため、4台のカメラを現場に持ち込み、アレグロのノンストップ撮影を敢行。その結果、ジョブ切替え(撮影日平均、ジョブ当たり8分9秒)が、ミューラー・マルティニの調べで、同様のジョブ環境で世界一速いことが確認された。

インクジェット販売体制を強化 ◆富士フイルムグループ

富士フイルムと富士ゼロックスは、日本及びアジア地域の印刷市場向けインクジェットプレスの販売機能を強化すべく、富士ゼロックスの印刷市場向けインクジェットの販売機能を富士フイルムデジタルプレス(FFDP)に統合した。また、FFDPの代表取締役社長に、富士ゼロックス執行役員の麻生修司氏が就任した。

新トナー、ネオンピンク発売 ◆リコー

リコーは、カラープロダクションプリンター「RICOH Pro C7100Sシリーズ」の特色対応を強化し、「RICOH Pro トナー ネオンピンク C7100」を発売した。RICOH Pro C7100Sシリーズは通常のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに加え、スペシャルカラーとして5色目のトナーを使用できるため、付加価値の高い特殊印刷が可能。今回、グラフィックをより際立たせ、アイキャッチとして様々なシーンで活用できるネオンピンクトナーをラインアップに追加した。

CECがJapan Color認証取得 ◆リコージャパン

リコージャパンは、商用印刷に関する受注から編集、印刷、後加工、梱包、配送までのワークフローが体感できる"魅せる印刷工場"「RICOH Customer Experience Center TOKYO」で、日本印刷産業機械工業会が実施する「Japan Color認証制度」の「デジタル印刷認証」を取得した。今回の審査では、「RICOH Customer Experience Center TOKYO」で稼動する「RICOH Pro C9110」の運用に対し、審査が行われた。

29インチデジタル印刷機を導入 ◆Reindl Printing社

Reindl Printing社(米国・ウィスコンシン州)は、このほどデジタル部門の成長をサポートすることを目的に、KOMORIの29インチ枚葉UVインクジェットデジタルプリンティングシステム『Impremia IS29』の導入を決定した。同社は、オフセット印刷とデジタル印刷の高精度なカラーマッチングを経済的に行える独自の性能を評価し、Impremia IS29を選択した。

リスロンG37の製品構成を拡大 ◆KOMORI

小森コーポレーションはパッケージ市場戦略として、A全判オフセット枚葉印刷機『LITHRONE(リスロン)G37』のラインアップを拡大する。LITHRONE G37はコンパクトながら菊全判まで対応できるA全判オフセット印刷機。今回、0.8㎜までの紙厚に対応し、6色・7色・インラインコーターなどの構成でパッケージ印刷に求められる機能を備えた。

過去最大規模の契約 ◆HP、ライトニングソース社

HPとオンデマンド出版大手Lightning Source LLC(米国)は、HPのグラフィックス事業で過去最大規模の契約を締結した。HPは、3大陸5拠点に24台の「HP PageWide T240 HD」を納入する。Lightning Sourceは、2024年まで「HP PageWide Web Press」を優先的なインクジェットデジタル輪転印刷機として選定し、24台の「HP PageWide Web Press T240 HD」と、サービス、消耗品を発注する。7年間に及ぶ契約は、HPのグラフィックス事業で過去最大規模。

オンラインと紙を連携したDM ◆日本HP

日本HPは、通信販売を手掛けるディノス・セシールが2018年4月より本格運用予定の『オンライン』と『紙』をリアルタイムで連携させる顧客リレーション強化施策で、高品質なパーソナライズ印刷を実現するHPのデジタル印刷機が採用されると発表した。ディノス・セシールは自社が運営する『ディノスオンラインショップ』で、顧客の購買行動にあわせてパーソナライズした紙のダイレクトメール(DM)を活用した取り組みを開始する。最短24時間で発送するパーソナライズDMを従来のオンラインコミュニケーションと組み合わせることで、商品の検討を異なるタッチポイントからタイムリーに促進していく。

再生紙装置を納入 ◆デュプロ精工

デュプロ精工は、使用済みコピー用紙から白い古紙100%再生紙を作る小型製紙装置『RECOTiO(レコティオ)EV-i250』が、リサイクル業務を行うマテックの関連会社であるウィンクリン(北海道帯広市)に導入されたと発表した。レコティオは世界で初めてトナー除去機能を搭載したオフィスにも設置できる小型製紙装置。使用済みのコピー用紙からわずか120分でトナーや異物を取り除き再生紙にする。用紙を繊維段階まで分解するため機密保持性にも優れる。

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