企業の動き【2017年7月】

AI活用したマーケティング研究 ◆フュージョン

フュージョン(北海道札幌市)は北海道大学大学院情報科学研究科調和系工学研究所と、人工知能(AI)によるマーケティングデータの分析アルゴリズム開発」について共同研究を行うと発表した。AI研究の分野で、複数の企業や行政機関との間で価値ある共同研究実績を誇る川村研究室と、長年に渡りビッグデータを蓄積し、分析ASPサービスや行動予測モデリング等を提供してきたフュージョンのマーケティングノウハウが結びつくことで、次世代の分析アルゴリズムや、分析の自動化などマーケティング領域の人工知能技術の可能性を広げる。

両面のレジン用シール ◆イングカワモト

イングカワモト(名古屋市中区)は、ハンドメイド用品『Resin club(レジンクラブ)』から、両面印刷のUVレジン用シールの新作を発売した。「レジン(resin)」は、透明感のあるアクセサリーを作ることができる素材。ハンドメイドが大ブームと言われる昨今、アクセサリー素材の中でもレジンは人気がある。両面印刷の『Resin club』は、表裏が同じデザインのシール。どの方向から見ても自然に見えるため、動くアクセサリーで利用することができる。片面シールのように裏を気にする必要がない。

紙製VRゴーグルを開発 ◆WHITE、福永紙工

VR(バーチャルリアリティー)マーケティングのWHITE(東京都港区)と福永紙工(東京都立川市)は、紙製VRゴーグルの新開発で業務提携し、新プロジェクト「Milbox CRAFT PROJECT」を開始する。プロジェクトを通じ、紙とデジタル(VR)の新しい可能性を探っていく。ゴーグルのデザインには、ペーパークラフト作家の和田恭侑氏をはじめ、外部のデザイナー、アーティストを起用。

オリジナルうちわ販売を開始 ◆帆風

総合印刷会社の帆風は、夏の商材として「オリジナルうちわ」の販売を開始した。一般的な柄付きポリうちわ、丸型紙うちわ、1個から頼める木製うちわを用意している。取り扱いは同社の都内13ヵ所、大阪1ヵ所の店舗、並びに新潟オフィス、バンフーオンラインショップ。

オリジナルタオルを印刷 ◆デジタ

印刷通販の「デジタ」は、オリジナルデザインのタオル印刷をネットで簡単に注文できるタオル印刷サービスを開始した。通常のタオル印刷サービスでは、タオルの種類や印刷方法が多岐にわたっており、見積もりの算出方法も複雑となっている。デジタのタオル印刷は、厳選したタオル素材とわかりやすい価格設定で、安心して注文できる。

本専用のぽち袋 ◆山本紙業

紙の専門問屋および紙製品製造販売を手掛ける山本紙業は、入れるだけで本が素敵なプレゼントになる、「本」専用のぽち袋『ブックぶっくろ』4種類を7月初旬に発売する。また、6月30日に先行予約販売の受付を開始した。『ブックぶっくろ』は、ぽち袋のように本を入れるだけで楽しくプレゼントすることができる。本の売り場にイロドリを加え、「本を贈りたい」という気持ちを生み出す。付属のしおりにメッセージを記入することができ、贈り手の想いや本にまつわるエピソードなどを伝えることが可能。

Webでゲラ本を配布 ◆出版デジタル機構

出版デジタル機構は、北米で300以上の出版社、30万人を超える会員に利用されているWebサービス「NetGalley(ネットギャリー)」日本版のベータ版提供を開始する。同サービスによって、出版社は書店員や図書館員、ブロガーなどの影響力のあるプロフェッショナルな読者に対して、ネットを通して発売前の新刊のゲラ(Galley)を安価で手軽に配信することができる。また会員は無料で登録し、ゲラのリクエストの提出や作品へのレビュー投稿が可能になる。ベータ版は7社でスタート。今年秋頃からさらに多くの出版社が参加する予定。

樹脂で人口蜂の巣 ◆精美堂

印刷・電子化全般・3Dプリンター出力サービス・ネット通販の精美堂(神奈川県平塚市)は、アクリル樹脂を材料にした「ハニカム構造体製造システム」(アクリル樹脂性人工蜂の巣)の特許を取得し、2017年10月頃の採蜜に向け実際に巣箱を設置した。今後の活用に向けた有効性及び安全性、また信頼性を検証し、情報と課題を集積。将来の量産化に向け、養蜂家と取り組み、更に規模を大きくした実用化を目指していく。

みんなのシール、Andoroid版 ◆コスモメディアサービス

名刺印刷ネット通販のコスモメディアサービス(埼玉県越谷市)は、6月26日、これまでiOS専用アプリだった「みんなのシール」のAndroid版の提供を開始した。すでに30万人以上のiPhone・iPadユーザーの高い評価を得ているみんなのシール」は、スマートフォンで撮影した写真から簡単な操作でオリジナルシールを制作し、注文できるアプリ。

梱包等の手作業サービス開始 ◆コイシカワ

印刷とウェブのプロモーションサービス「ON/OFF PROMOTION」を提供するコイシカワ(東京都板橋区)は、アセンブリ(パッケージの組み立て、チラシや挨拶状の封入作業など)、倉庫作業(物品のお預かり、梱包や発送)、検品や修正作業など、人の手を使ったサービス「TESHIGOTO(テシゴト)」を開始した。

越谷工場に物流拠点 ◆共同印刷

共同印刷は、情報コミュニケーション部門の製造を担う越谷工場(埼玉県越谷市)の再開発を進めている。昨年12月に開始した旧棟の解体工事が5月に完了し、このほど新棟の建設工事に着手した。都心への好アクセスを生かし、印刷に加え、グループの物流拠点としての機能を整備する。新棟は、印刷工場棟と、倉庫や荷捌きスペースを兼ね備えた物流棟で構成される。建て替え工事中も並行して印刷作業を行うため、工期は2期に分かれ、Ⅱ期工事はⅠ期工事完了後の2018年度に着手し、工事全体の完了は2019年度を予定。

デジタル教材で資本業務提携 ◆凸版印刷

凸版印刷と、すららネット(東京都千代田区)は6月10日、資本業務提携に関する契約を締結した。これにより、凸版印刷はすららネットの5.67%の株式を取得した。業務提携に基づき、凸版印刷の小学校向けデジタル教材開発のノウハウと、すららネットの対話型アニメーション教材開発のノウハウを融合し、対話型の理科教材の共同開発を開始する。今後、両社は、新たな理科教材の開発に加え、学習に関するデータ分析や、海外における教材の共同販売などを進めていく。

電子チラシが月間3億ビュー ◆凸版印刷

凸版印刷が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は月間のPV(ページビュー)数が2017年5月末時点で3億を突破した。「Shufoo!」は、PCやスマホなどで手軽に全国のスーパーやドラッグストア、ホームセンター、家電量販店などのチラシをはじめとする購買情報コンテンツを得られるサービス。全国約10万4,000店舗の掲載店舗数を誇る電子チラシメディアとして認知されている。

郵船ロジスティックと新サービス ◆大日本印刷

大日本印刷と郵船ロジスティクスは、温度管理が必要な貨物の定温での国際輸送を可能とするDNP多機能断熱ボックスに関する共同研究を重ね、あらゆる輸送形態に活用できるサービスを構築した。温度管理が必要な貨物を国際一貫輸送する際には、それぞれの輸送日数に応じた保冷梱包や冷蔵・冷凍専用のトラック・コンテナの手配が必要になる。

富士フイルムの用紙事業取得 ◆ムサシ

ムサシはこのほど、富士フイルムの子会社である富士フイルムビジネスサプライから用紙事業やプリンターシステム事業などを承継するニュービジネスサプライの全株を9月1日付で取得し、子会社化することを発表した。買収額は約21億円で、同社のM&Aとしては過去最大のものになる。ニュービジネスサプライの子会社化により、ムサシはブランド力のある富士フイルムブランド商材を扱うほか、新規顧客の獲得や市場開拓のシナジー効果による業容拡大を見込む。

NISSHAにKM-1納入 ◆コニカミノルタジャパン

コニカミノルタジャパンはこのほど、日本写真印刷コミュニケーションズ(京都府京都市)に、29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJet KM-1」を納入した。日本写真印刷コミュニケーションズは、今回の導入を契機に、極小ロットから大量ロットまでロットフリーな生産体制を構築し、デジタルプリントビジネスを拡大していく。

独・3Dプリンタの販売特約店に ◆リコージャパン

リコージャパンはドイツのグラッドベックに本社を置く3DプリンタメーカーのEnvisionTEC GmbH(エンビジョンテック)との間で、日本における3Dプリンタの販売特約店契約を締結した。リコージャパンは2017年中を目処にEnvision TEC製の産業用3Dプリンタの販売を開始し、消耗品と保守サービスの提供までトータルで対応する。

3Dプリンタ販売で協業 ◆リコージャパン

リコージャパンは、日本HPとの間で、3Dプリンタの国内販売で協業することで合意した。リコージャパンは今年秋を目処にHP社製の産業用3Dプリンタの販売を開始し、消耗品と保守サービスの提供までトータルで対応する。リコージャパンが販売する商品はHP社製初の3Dプリンタ「HP Jet Fusion 3D 4200 Printer」と「HP Jet Fusion 3D 3200 Printer」の2機種。

表参道にショップ・ギャラリー ◆ピクトリコ

ピクトリコは、7月4日、東京・表参道に『ピクトリコ ショップ&ギャラリー 表参道』をオープンする。ピクトリコの写真関連商品を販売するほか、プリントや作品プリントサービス「ピクトリコプリント工房」の相談窓口を設ける。営業時間は火曜日から土曜日までの10時から19時まで。定休日は日曜日、月曜日。レンタルギャラリー料金は「Gallery1」(20.75㎡)が12万円(税抜)/5.5日、「Gallery2(17.6㎡)が11万円(税抜)/5.5日。7月、8月はオープニング企画展を開催。プロフェッショナル作品を展示する。

英国革新優秀賞を受賞 ◆ミューラー・マルティニ

英国の業界団体「書籍出版業組合」の革新優秀賞でミューラー・マルティニの『インフィニトリム』三方断裁機が最高位の「斬新な製造テクノロジー」賞に選ばれた。ミューラー・マルティニを代表して授賞式に出席したミューラー・マルティニ英国法人のデビッド・マギンレー営業部長は「ミューラー・マルティニのフィニッシング4.0構想でインフィニトリムは典型的な要素であり、デジタルワークフローにおける高い接続性と自動化を実現する。自分たちの最高の技術革新が最優秀賞に選ばれて大変うれしく思う。独自の単独駆動(モーションコントロール)技術を採用した『インフィニトリム』三方断裁機は、堅牢なナイフ、プレス、クランプが全自動でセットアップされるため、時間当たりの断裁能力に優れており、極小ロット製本に最適だ」と述べている。

プロセスフリープレート伸張 ◆コダック

コダックジャパンはイーストマン・コダック社プリントシステム事業部プレジデントのブラッド・クラッチェン氏の来日に伴い、6月9日、東京都品川区の本社で記者懇談会を開いた。懇談会でブラッド・クラッチェン氏はUV印刷対応の完全無処理プレート『SONORA』の動向や、新CTPシステムについて説明。コダックのミッションとして「識字率の向上」、「印刷の環境負荷低減」、「印刷の価値向上」を示し、それぞれの取り組みを説明した。とくに完全無処理プレートについては世界で3,200社超、国内で300社近い印刷会社が採用。2020年までに完全無処理プレートを、プレート全出荷量の30%に引き上げる目標を示した。

板紙でインクジェット輪転機 ◆コダック

イーストマン・コダック社は、Zumbiel Digital社(米国ケンタッキー州)が世界で初めて板紙包装向けにKODAK PROSPER 6000Sシンプレックス(片面)カラーインクジェット輪転機を設置すると発表した。Zumbiel Digital社は、国内最大の独立系紙器パッケージ印刷会社の1つとして、食品、飲料、ヘルスケア市場の顧客に幅広いパッケージソリューションを提供している。

デジタル商業印刷で協業強化 ◆コニカミノルタ、SCREEN GA

コニカミノルタとSCREENグラフィックソリューションズは、デジタル商業印刷分野における協業を強化し、オフセット印刷とデジタル印刷をより活用しやすいシームレスなハイブリッドワークフローの提供を通じて、商業印刷業界へさらなる効率化とビジネス機会、新たな価値を提供していく。両社は、SCREEN GAのユニバーサルワークフロー「EQUIOS」とコニカミノルタのインクジェットおよびトナーデジタル印刷機「Accurio(アキュリオ)シリーズ」のJDF連携をより強化。「EQUIOS」からダイレクトにデジタル印刷を運用することで、カラーマネジメントや後加工処理にも対応できるシームレスな運用を実現し、商業印刷の現場に、より効率的な生産環境とオンデマンド印刷の利点を生かした新たなビジネス機会を提供する。

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