産業用印刷の市場規模52兆円に対して

デジタル印刷の拡大で攻勢

コニカミノルタは新中期計画「SHINKA2019」で産業印刷におけるデジタル印刷の拡大を打ち出した。ラベル、パッケージ、テキスタイルなど世界の産業印刷は52兆円の市場規模がある。コニカミノルタは2003年に発売した高品質、コンパクト、低導入コストのプロダクションプリントの商業印刷分野で業容の拡大を図り、この10余年で同社はPP事業の規模は5倍以上に拡大してきた。コニカミノルタは、インクジェット技術のPP領域への活用、印刷業務プロセスの改善、販促活動など活用目的に合った付加価値の高い印刷物の企画・制作などを支援し、商業・産業印刷を強化してきた。
中期事業戦略では、産業印刷の新たなソリューション提供による事業拡大を計画している。ラベル・パッケージ市場では多品種小ロット印刷の普及が加速しており、今後も安定成長する市場として、オンデマンドラベルプリンター「bizhub PRESS(ビズハブプレス)C71cf」、B2インクジェットデジタル印刷機「AccurioJet(アキュリオ ジェット)KM-1」を販売。付加価値印刷機器メーカーMGI社との資本・業務提携など、その布石を打っている。
ラベルやパッケージなど産業印刷分野では印刷の後工程におけるニス塗布、ラミネート加工、箔押し、型抜き(裁断)のデジタル化による多品種小ロットの効率化に取り組んでいる。既に業務提携を行っている仏のMGI Digital Technology社、ポストプレス機器メーカーが欧州に多数集結している企業とのパートナー関係も強化している。
さらに、テキスタイル捺染(布印刷)では、欧州はアジアと並び世界のデジタル捺染市場の主要地域であり、壁紙や建材などの印刷においてインクジェット方式のデジタルテキスタイルプリンターやインクジェットヘッドを提供している。

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