市区町村人気パンフレットランキング発表

1位は函館市、金沢市は上位5位内に2種類

一般財団法人地域活性化センターは、東京都中央区の日本橋プラザビル内にある『ふるさと情報コーナー』で、都道府県・市町村等の観光・イベント等のパンフレット約2,600種類を展示、配布している。同センターでは、年度ごとにパンフレットの提供数を公開しており、平成28年度の配布実績から、市区町村の人気パンフレットベスト100について報告している。
それによると、1位は函館市「函館旅自慢」、2位が金沢市「金沢市観光マップ」、3位が札幌市「さっぽろ観光マップ」、4位は金沢市「金沢市観光ガイドブック」、5位は小樽市「もっともっとおたる。」と続く。なお平成28年度(4月1日~翌年3月31日)の提供総数は33万8,444部で、過去最高の数となった。
平成28年度の傾向としては、ベスト100に入ったパンフレットは、知名度の高い観光地が多く、中でも中国地方が増加するなど若干の変化があった。平成28年度のトップに躍り出た函館市(北海道)「函館旅時間」は、年間1,066部を提供。平成27年度の提供部数は748部(5位)で、約4割増している。躍進の要因は、平成28年3月の北海道新幹線開業だと考えられる。
また平成27年3月に開業し、2年目を迎えた北陸新幹線の効果は依然として続いており、「金沢市観光マップ」「金沢市観光ガイドブック」の提供部数も維持したままランクインとなった。なお、一つの自治体で最も多くランクインしたのは4種類の仙台市だった。
松本市(長野県)「信州松本 3ガク都」、広島市(広島県)「ようこそ!広島へ観光ガイドマップ」も初のベスト10入りした。松本市は平成28年8月から祝日に加わった「山の日」、広島市はプロ野球球団「広島東洋カープ」の25年ぶりのペナントレース優勝などの影響が考えられる。

イベント情報&業界ニューストップへ